研究概要 |
本研究では可塑剤、支持塩、イオノフォアを添加したポリ塩化ビニル(PVC)薄膜をイオン選択性電極として用い、K^+, Li^+, Ca^<2+>, Mg^<2+>のイオンがイオン移動ボルタンメトリーによって定量分析が可能である事を示した。またこれらのイオン移動が電気化学的に準可逆であることを示し、デジタルシミュレーションを用いた解析を行うことによってその速度定数が0. 01-0. 001 cm s^<-1>程度であることを見積もった。これらの電極をフローセルに組み込み、多チャンネルポテンショスタットを用いることによって血中のこれらのイオンの定量が可能であることが示唆された。
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