ストリゴラクトンの植物界における起源および植物体内における分布の解明

• 研究課題/領域番号: 23880005
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物生産化学・生物有機化学
• 研究機関: 宇都宮大学
• 研究代表者: 謝 肖男 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教 (30610323)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 植物 / 生理活性 / ストリゴラクトン

研究概要

植物が生産・分泌するストリゴラクトン(strigolactone:SL)は、植物体内では地上部の枝分かれを制御する植物ホルモンとして機能し、根圏に放出されるとアーバスキュラー菌根(AM菌)菌および根寄生植物の宿主認識シグナルとして働いている。本研究では、植物界におけるSLの起源および分布状況を明らかにするため、陸上植物の基部に位置するとされるタイ類およびコケ植物より少し進化したシダ植物がSLの生産について検討することとした。その結果、タイ類のゼニゴケおよびシダ植物のイヌカタヒバから複数の既知、または新奇SLの存在が確認できた。この結果から植物が陸上に進出した時にはすでにSLが存在しており、原始的な陸上植物においても種子植物と同様に複数のSLを生産していることが証明された。

研究成果

• [雑誌論文] Strigone, isolation and identification as a natural strigolactone from Houttuynia cordata (2013)
  • 著者名/発表者名: Takaya Kisugi, Xiaonan Xie, Hyun Il Kim, Kaori Yoneyama, Aika Sado, Kohki Akiyama, Hideo Hayashi, Kenichi Uchida, Takao Yokota, Takahito Nomura, Koichi Yoneyama
  • 雑誌名: Phytochemistry 巻: 87 ページ: 60
  • DOI: 10.1016/j.phytochem.2012.11.013
  • URL: https://pure.teikyo.jp/en/publications/098985ab-3764-40c9-a0a2-dbb67a9fcbe1
  • 査読あり
• [雑誌論文] Confirming stereochemical structures of strigolactones produced by rice and tobacco (2013)
  • 著者名/発表者名: Xiaonan Xie, Kaori Yoneyama, Takaya Kisugi, Kenichi Uchida, Seisuke Ito, Kohki Akiyama, Hideo Hayashi, Yokota Takao, Takahito Nomura, Koichi Yoneyama
  • 雑誌名: Mol. Plant 6 巻: 6 号: 1 ページ: 153
  • DOI: 10.1093/mp/sss139
  • 査読あり
• [雑誌論文] Origin of strigolactone in the green lineage (2012)
  • 著者名/発表者名: Pierre-Marc Delaux
  • 雑誌名: New Phytologist 巻: 195 号: 4 ページ: 857-871
  • DOI: 10.1111/j.1469-8137.2012.04209.x
  • 査読あり
• [雑誌論文] Towards understanding orobanche host-specificity (2012)
  • 著者名/発表者名: Honiges A, Ardelean A, Xie X, Yoneyama K, Yoneyama K, Wegmann K
  • 雑誌名: Rom. Agric. Res 巻: 29 ページ: 313-322
  • URL: http://www.incda-fundulea.ro/rar/nr29/rar29.39.pdf
  • 査読あり
• [雑誌論文] How do nitrogen and phosphorus deficiencies affect strigolactone production and exudation? (2012)
  • 著者名/発表者名: Kaori Yoneyama
  • 雑誌名: Planta 巻: (印刷中) 号: 6 ページ: 1197-1207
  • DOI: 10.1007/s00425-011-1568-8
  • 査読あり
• [学会発表] 米山弘一イヌカタヒバが生産するストリゴラクトンの探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 謝肖男、米山香織、来生貴也、内田健一、横田孝雄、野村崇人
  • 学会等名: 農芸化学会2013年度大会
  • 発表場所: 東北大学
• [学会発表] イヌカタヒバが生産するストリゴラクトンの探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 謝 肖男
  • 学会等名: 農芸化学会2013年度大会
  • 発表場所: 東北大学 (仙台）
• [学会発表] エンバクが生産する新規ストリゴラクトンの探索 (2012)
  • 著者名/発表者名: 謝肖男
  • 学会等名: 農芸化学会2012年度大会
  • 発表場所: 京都女子大学
  • 年月日: 2012-03-26
• [学会発表] 米山弘一タバコが生産するストリゴラクトンの同定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 謝肖男、米山香織、来生貴也、内田健一、秋山康紀、横田孝雄、野村崇人
  • 学会等名: 植物化学調節学会第47大会
  • 発表場所: 山形大学
• [学会発表] Koichi Yoneyama Characterization of strigolactones produced by tobacco plant (2012)
  • 著者名/発表者名: Xiaonan Xie, Kaori Yoneyama, TakayaKisugi, Koki Akiyama, Kenichi Uchida, Takao Yokota, Takahito Nomura, Yasutomo Takeuchi
  • 学会等名: The 6th International Weed Science Congress
  • 発表場所: HangZhuo, China
• [学会発表] 米山弘一エンバクが生産する新規ストリゴラクトンの探索 (2012)
  • 著者名/発表者名: 謝肖男、米山香織、高根沢恵子、来生貴也、内田健一、横田孝雄、野村崇人
  • 学会等名: 農芸化学会2012年度大会
  • 発表場所: 京都女子大学
• [学会発表] Characterization of strigolactones produced by tobacco plant (2012)
  • 著者名/発表者名: Xiaonan XIE
  • 学会等名: The VIth International Weed Science Congress
  • 発表場所: 中国（杭州）
• [学会発表] タバコが生産するストリゴラクトンの同定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 謝 肖男
  • 学会等名: 植物化学調節学会第４７大会
  • 発表場所: 山形大学 (鶴岡）
• [学会発表] ゼニゴケが生産するストリゴラクトンの解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 謝肖男
  • 学会等名: 植物化学調節学会第46大会
  • 発表場所: 宇都宮大学
  • 年月日: 2011-11-01
• [学会発表] 米山弘一ゼニゴケが生産するストリゴラクトンの解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 謝肖男、米山香織、来生貴也、Pierre-Marc Delaux、Guillaume Becard、Nathalie Sejalon-Delmas、野村崇人
  • 学会等名: 植物化学調節学会第46大会
  • 発表場所: 宇都宮大学
• [図書] structures and biological activities
  • 著者名/発表者名: Yoneyama K, Xie X, Yoneyama K.Strigolactones
  • 出版者: Handbook of Natural Products(in press)
• [図書] Chapter 34 Chemistry of strigolactones: why and how do plants produce so many strigolactones?
  • 著者名/発表者名: Yoneyama K, Kisugi T, Xie X, Yoneyama K
  • 出版者: Rhizosphere Book (in press).
• [備考]
  • URL: http://wsc.mine.utsunomiya-u.ac.jp/