研究課題/領域番号 |
23880014
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉永 直子 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教 (40456819)
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 鱗翅目幼虫 / FACs / 窒素代謝 / アミノ酸 / 腸管 / Orbitrap |
研究概要 |
本研究では鱗翅目幼虫の加速度的生育を支える窒素代謝に注目し、その制御メカニズムを解明することを目的として昆虫腸内FACs (fatty acid amino acid conjugates)の生合成代謝を明らかにした。 これまでに確認できなかった鱗翅目幼虫のグルタミン酸型FACsのin vitro生合成に初めて成功した。これにより、既に生合成経路がわかっているエンマコオロギGryllus emmaの例と比較して全く異なる経路を経ていることが明らかとなった。すなわちコオロギはグルタミン型FACs末端の加水分解によってグルタミン酸型FACsを作るが、鱗翅目幼虫では直接グルタミン酸をFACsに組み込む。一方、FACsを持つショウジョウバエ幼虫では鱗翅目と同様の経路であることがわかった。これら昆虫におけるFACsは、いずれも腸管特異的であるという点、及びグルタミンとグルタミン酸の2種のアミノ酸のみからなる類縁体パターンから、極めて似ていると考えられてきたが、進化的には無関係である可能性が示唆された。
|