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活性酸素応答性の新奇転写因子を介した植物のストレス応答機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23880018
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関島根大学

研究代表者

丸田 隆典  島根大学, 生物資源科学部, 助教 (50607439)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2012年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード活性酸素種 / 植物 / 転写因子 / 酸化ストレス / 病原菌応答 / シグナル伝達 / マイクロアレイ / 遺伝子組換え
研究概要

本プロジェクトでは、活性酸素種(ROS)を介した植物のストレス応答機構の解明および有用作物の分子育種への応用を目指し、ROS応答性の新奇転写因子、HAT1およびbZIP65の機能解析を試みた。
交付申請時のH23年度の研究計画は、両転写因子の1)過剰発現株の作出、2)ストレス応答性の解析、3)転写因子としての機能解析(細胞内局在性)であった。HAT1およびbZIP65の過剰発現株は円滑に作出することができた。過剰発現株において、両転写因子が高発現していることも確認された。また、ストレス応答性の解析から、HAT1は光酸化的ストレスおよびサリチル酸処理下において発現が抑制され、逆にbZIP65の発現はそれらに対して上昇することが明らかになった。さらに、GFP融合タンパク質を用いたイメージング解析により、HAT1およびbZIP65は核に局在することが明らかになった。このように、研究代表者はいずれの計画も滞りなく遂行し、両転写因子の機能を明らかにした。
また、H24年度の計画であった4)両転写因子のストレス耐性への重要性および5)下流遺伝子の同定も部分的に終えることができた。上記、過剰発現株を用いた解析により、両転写因子の破壊株は酸化的ストレスおよび病原菌処理に弱くなるのに対し、過剰発現株はそれらに対して強くなることが判明した。さらに、マイクロアレイ解析により、HAT1の下流遺伝子には植物ホルモンであるアブシジン酸の生合成遺伝子が含まれることが分かった。したがって、両転写因子はROSを介したストレス応答に不可欠であり、少なくともHAT1の機能にはアブシジン酸生合成調節が含まれることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] シロイヌナズナにおける葉緑体H_2O_2を介した生物的および非生物的ストレス応答機構2012

    • 著者名/発表者名
      野志昌弘
    • 学会等名
      第53回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      京都産業大学(京都府)
    • 年月日
      2012-03-17
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 葉緑体由来のH_2O_2シグナリングに関与する遺伝子群の同定と機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      丸田隆典
    • 学会等名
      第53回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      京都産業大学(京都府)
    • 年月日
      2012-03-16
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] ストレス応答における葉緑体由来のH_2O_2シグナリングの生理機能2012

    • 著者名/発表者名
      丸田隆典
    • 学会等名
      第34回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2012-01-21
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 葉緑体由来の酸化的シグナリングの分子機構の解明2011

    • 著者名/発表者名
      丸田隆典
    • 学会等名
      日本農芸化学会中四国支部・日本生物工学会西日本支部合同講演会
    • 発表場所
      鳥取大学(鳥取県)
    • 年月日
      2011-12-16
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] ストレス応答における葉緑体由来の酸化的シグナリングの生理機能2011

    • 著者名/発表者名
      野志昌弘
    • 学会等名
      第34回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2011-12-16
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 葉緑体由来のH_2O_2応答性遺伝子群の機能解析2011

    • 著者名/発表者名
      松田峻
    • 学会等名
      2011年度日本農芸化学会関西・中部支部合同大会
    • 発表場所
      京都大学(京都府)
    • 年月日
      2011-10-02
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-09-05   更新日: 2019-07-29  

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