研究概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)神経組織におけるTDP-43蛋白の機能異常がスプライシング調節因子snRNAsの発現低下を来たすという仮説を提唱し,これを検討した.逆転写定量PCR法を用いた検討にて,1)snRNAsの一種であるU12snRNAがALS神経組織で低下するが,非神経組織では低下しないこと,2)ALS患者組織およびTDP-43発現抑制培養細胞におけるU12snRNA依存性スプライシング異常を見出した.これらはALSにおけるTDP-43の機能低下の具体的な影響を明らかにしたものとして重要である.
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