• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

蛋白導入法を用いた新規免疫抑制剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23890117
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関岡山大学

研究代表者

野口 洋文  岡山大学, 医学部, その他 (50378733)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2012年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードカルシニューリン / NFAT / RCAN / 免疫抑制剤
研究概要

カルシニューリンインヒビターの開発により、移植医療は飛躍的に進歩したが、数多くの副作用が報告されている。その原因の一つに、カルシニューリンがコントロールする経路の多様性があり、免疫機構に関係あるカルシニューリン-NFAT経路のみをブロックする薬剤を開発すれば、より副作用の少ない免疫抑制剤としての使用が可能となる。申請者は以前に、NFAT抑制ペプチドに蛋白導入ドメインの一つであるポリアルギニンを付加したペプチド(11R-VIVIT)を合成し、そのペプチドが、カルシニューリン-NFAT経路のみをブロックし、糖尿病の副作用を持たないことを証明した(Nature Medicineに報告)。このペプチドは研究試薬として広く研究者に利用されているが、有効濃度の5-50倍の濃度を使用すると細胞毒性が認められるため臨床使用は困難である。今回の研究目的は、11R-VIVITと同様にカルシニューリン-NFAT経路のみをブロックし、かつ11R-VIVITよりも細胞毒性の低い薬剤を開発することである。
平成23年度は新規免疫抑制剤の開発およびin vitroでの効果判定を行った。現在まで同定されている内因性カルシニューリン抑制物質のうちのひとつであるRCAN蛋白(protein family of regulators of calcineurin)のアミノ酸配列の一部をペプチドとし、蛋白導入ドメインと融合させたRCAN-11Rペプチドを今回の研究で用いた。RCAN-11RはNFATの核内移行を抑制しIL-2の分泌を抑制した。一方で、RCAN-11Rペプチドがカルシニューリン-NFAT経路以外の経路としてNF-kappaBの核内移行の確認を行ったが、NF-kappaBの核内移行は抑制しなかった。またRCAN-11R処理により、リンパ球混合試験(mixed lymphocyte cultures ; MLCs)による細胞増殖抑制効果を確認した。
in vitroでの細胞毒性検査を施行したが、有効濃度の100倍未満の濃度では細胞毒性は観察されなかった。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-09-05   更新日: 2019-07-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi