研究課題/領域番号 |
23890151
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤田 逸人 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40611281)
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研究期間 (年度) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膵癌 / 間葉系幹細胞 / desmoplasia |
研究概要 |
本年度は、以下の2つの実験を行った。 1.間葉系幹細胞純化と新規間葉系幹細胞特異的表面抗原の同定 膵癌における間葉系幹細胞の同定および純化を行い、さらに効率的に同定・純化するため間葉系幹細胞に特異的な表面抗体を検索した。具体的には、間葉系幹細胞マーカーとして期待されるCD44、CD90、CD105、CD280、Stro-1などの陽性分画に関して解析を行った。 2.間葉系幹細胞による膵癌の治療抵抗性や転移・浸潤・EMTへの関与の検討 EMTに基づく転移や浸潤は固形癌に特異で、特に膵癌では予後を決定する。具体的には上記の間葉系幹細胞表面マーカーで初代培養星細胞あるいは切除組織から間葉系幹細胞を純化し、in vitro、in vivoで抗癌剤[gemcitabine:膵癌の第1選択薬、TS-1(5-FU)]や放射線への感受性(Nature, 2006, Shideng)、さらに固形癌特有である浸潤・転移能やEMTへ間葉系幹細胞が与える影響を検討した。GFP発現癌細胞を用いることで、従来困難であった直接共培養状態での癌細胞増殖能・浸潤能検討法を確立した。星細胞や純化した間葉系幹細胞との直接共培養によりdesmoplasiaに近い環境を再現できた。また、GFP陽性癌細胞と星細胞・間葉系幹細胞あるいは切除組織由来間葉系幹細胞の共移植によるNOGマウス同所・肝転移・腹膜播種モデルにより上記機序への癌幹細胞の関与を解析した。GFP発現株を用いることで微小転移レベルでの転移巣特定が可能となった。
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