研究課題/領域番号 |
23890165
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
中村 憲一郎 大分大学, 医学部, 助教 (70608372)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | GNE / 縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー / 酵母ツーハイブリッド法 |
研究概要 |
縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー(DMRV)の原因遺伝子である GNEは、生体内でユビキタスに発現しているが、GNE の機能障害によって骨格筋が特異的に障害される機序については未だ明らかにされていない。 GNE の筋における機能及び DMRV 発症機序を解明するため、酵母ツーハイブリッド法を用いて GNE と相互作用する蛋白質を調べた。GNE の翻訳領域全長、epimerase domain あるいは kinase domain に対応する GNE の baitコンストラクトを作製し、ヒト骨格筋 cDNA ライブラリー(prey)を用いてスクリーニングし、再形質転換実験で確認した。GNE と相互作用する候補として 18 蛋白質を認め、いずれの候補もこれまで GNE との相互作用が報告されていないものであった。候補の中には筋細胞に特異的に発現している蛋白質や遺伝性筋疾患の原因と考えられている蛋白質等が含まれており、候補蛋白質の 1 つは二重免疫蛍光染色でマウス骨格筋組織において GNE と共局在を示した。本研究結果から GNE が筋細胞で発現している蛋白質と相互作用して筋に特異的な役割を果たしている可能性が示唆される。今後これらの候補蛋白質と GNE との相互作用を詳細に解析することによって、筋における GNE の機能並びに GNE 機能障害による筋障害発症機序の解明が期待できる。
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