研究課題/領域番号 |
23890174
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
田上 辰秋 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 特任講師 (10609887)
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研究期間 (年度) |
2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 薬学 / ナノデバイス / 癌 / トランスレーショナルリサーチ |
研究概要 |
薬剤耐性は癌治療において解決されなければならない最重要課題の一つである。近年我々は、圧倒的な薬物放出能と温熱感受性に優れた「超」高感度の温熱感受性リポソーム(HaTリポソームと呼称)を開発し、軽温熱療法の温度範囲(40-42℃)で抗癌剤を腫瘍組織選択的に送達することに成功した。本研究の目的は、手術による外科的切除が不能である固形癌、特に薬剤耐性癌にも応用可能な高機能性リポソーム製剤を開発することである。申請者はHaTによる薬剤耐性を向上させる試みとして、主に、抗癌剤のリポソーム内保持力及び血中滞留性を向上させる工夫を行った。金属イオン勾配を利用したリモートローディング法により抗癌剤をリポソーム内に効率的に封入することに成功し、従来型のpH勾配を利用した方法と比較し、リポソーム内における薬物の保持力は安定していることがわかった。In vivoにおける動物実験の結果、我々の開発した新規のHaTリポソーム製剤は、通常のHaTリポソームと比較し、血中滞留性が改善された。以上より、我々は、血中滞留性の高い新規HaTリポソーム製剤の開発に成功し、さらに薬剤耐性癌の克服に有効な多くの知見を得ることができた。
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