研究概要 |
本研究は,歯根の形態に影響を与える遺伝子の特定を目的に,樋状根を有するC57L/J系統のマウスと,正常歯根を有するC57LBL/6J系統のマウスを用いて, 10, 11, 12の各日齢で免疫染色を行った。標的とした遺伝子はsonic hedgehog(SHH)とGLI-Kruppel family member GLI1(Gli1)である。 C57L/J系統と, C57BL/6J系統のマウスの間で,歯根分岐部においてSHHとGli1は共に,発現パターンに差が認められた。このことからSHH及びGli1が属するSHH signaling pathwayは,歯根の形態の決定に関与していることが示唆された。
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