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日本語の複合語形式における語種の影響

研究課題

研究課題/領域番号 23902007
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 国語・国文学
研究機関米国国務省日本語研修所

研究代表者

小高 葉子  米国国務省日本語研修所, 教官

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2011年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード単語親密度 / 漢語の和語的特徴 / サ変漢語動名詞
研究概要

○研究目的:以下の仮説を検証するため量的分析を行った。
仮説(1)和語と漠語の特徴を併せ持つ中間的漢語が存在する
仮説(2)その中間的漢語に分類される語は、漢字語であっても他の語と複合しにくい
○研究方法:使用したデータとツール
a.NTTデータベースシリーズ(2003)『日本語の語彙特性・第一期』
b.国立国語研究所(2004)『語種辞書・かたりぐさ』
c.菊池康人(2010)『敬語再入門』より「お+漢語系の語(音読みの語)」リスト,p211-212
d.筑波ウェブコーパス(2012-)
aとbの共通見出し語のうち和語と漢語の単語親密度(文字)の分布、さらに漢語の中から特にcに取り上げられた語と、複合語基になりやすいとされるサ変漢語動名詞の単語親密度の分布を調査。また、サ変漢語動名詞から親密度1につき50語をランダムに抽出し、dを用いてそれらの語が複合語として実際のテキストでどの程度使われているか調査した。
○研究成果:
仮説(1)…和語の単語親密度は、一峰性(最頻値5.438)に分布し、日本語母語話者に比較的なじみがあると判断される語が多かった。漢語は二峰性(平均値4.114、最頻値2.875と5。562)に分布し、比較的なじみがない語のグループと、和語と同程度なじみがある語のグループに分かれることが分かった。和語と同程度なじみがある語の中には、接頭語「お」をとれる漢語も含まれており、「和語と同程度の親密度(5~6の間位)」と「接頭辞「お」をとれる」ことはそれぞれ「中間的漢語」の特徴の一つと考えられる。
仮説(2)…dを使った複合語の分析は、本研究の範囲では単語親密度と複合語としてのテキストにおける出現頻度に相関性は認められなかった。しかし、(1)の分析から、サ変漢語動名詞の単語親密度の分布は、和語と同じような形(最頻値5.531)の一峰性の分布をしていた。ここから、複合語になりやすい語も単語親密度が高い傾向があることが考えられ、仮説(2)は覆される可能性があることが分かった。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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