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唐の章懐太子李賢墓壁画に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23904002
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 史学
研究機関早稲田大学

研究代表者

小林 岳  早稲田大学, 高等学院, 教諭

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2011年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード章懐太子李賢 / 唐代壁画墓誌 / 范〓後漢書の注釈
研究概要

本研究は1972年に中国陳西省西安市西郊の章懐太子李賢墓で発見された50余種400平方メートルにおよぶ壁画を調査し、その「絵画情報」を総合的に研究することを主目的とする。したがって現地調査および当該研究機関における専門研究者との意見交換なかんづく最新の研究情報と資料の入手が必須であることは言をまたない。
その観点からする現地調査は、2011年8月27日~9月2日に中国陳西省において下記のごとく実施した。(1)陝西省歴史博物館壁画館および資料室にて章懐・懿徳・永泰の三墓壁画の調査、さらに資料室にて最新の出土文物で、一般には未公開である玄宗武恵妃石郭の見学および研究成果の説明を受けた。(2)乾陵博物館にて章懷太子墓に入り、壁画および石椁の調査をおこなうとともに同博物館所蔵の「大唐故雍王墓誌」・「大唐故章懐太子井妃清河房氏墓誌」の調査、写真撮影ならびに研究情況などについて意見交換を実施するとともに上記、二墓誌拓本の提供を受けた。この拓本は極めて得がたい貴重な資料であることは言うまでもない。(3)陝西省考古研究院にて唐節愍太子墓壁画と隋楊勇墓壁画の修復情況を見学するとともに最新の出土文物に関する説明を受け、意見交換をおこなった。(4)西安市南郊の鳳栖原にて発掘中の前漢宣帝の陪葬墓の一つとされる張安世家墓の発掘現場を見学し、発掘責任者から説明を受けた。これは時代的に本研究に直接関連するものではないが、このような最新の「発掘現場」に立ち会うことは出土文物を扱う者として必要であると考え、実施したものである。以上、今次の調査行は極めて意義深いもので、現地に立たねば得られぬ資料と情報を得たことは間違いないところで、本研究に益するに多大なるものがあることを一言したい。
帰国後から現在までは、調査行で収集した資料および成果の整理に従事するとともに、その成果を著書『後漢書劉昭注・李賢注の研究』(約500頁、汲古書院より2012年度に出版予定)に活かすべく原稿の執筆作業をおこなっている。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 章懐太子李賢と『後漢書注』-その壁画と墓誌との関連から見る-2011

    • 著者名/発表者名
      小林岳
    • 学会等名
      「東アジアの学術と支配制度」研究会
    • 発表場所
      工学院大学
    • 年月日
      2011-06-04
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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