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地震予知意識調査から考える疑似科学教育とメディアリテラシー

研究課題

研究課題/領域番号 23906010
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 社会学・心理学
研究機関おりはらよしあき事務所

研究代表者

織原 義明  , 前市議会議員

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2011年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード地震予知 / 疑似科学 / 宏観異常現象
研究概要

研究の目的)
平成20年度科学研究費補助金(奨励研究)による地震予知意識調査で、山形県内の8割以上の中高生が地震前の動物異常行動を少なからず信じていることなどが明らかとなった。本研究では、地震前の動物異常行動などの宏観異常現象を人はなぜ信じるのか、その理由を探る。また、東日本大震災前の宏観異常現象について、三陸海岸における現地調査で証言を得る。さらに、教員を目指す大学生を対象に宏観異常現象や疑似科学に対する意識を調査し、その傾向を明らかにする。
研究方法)
インターネット上で宏観異常現象(動物異常行動・地震雲・電気製品の異常)に関して、なぜそれを信じるのかを尋ねるアンケート調査を実施した。三陸海岸では、東日本大震災前の宏観異常現象に関する聞き取り調査を実施した。また、教員を目指す大学生を対象に、宏観異常現象や疑似科学に対する意識についてアンケート調査を実施した。
研究成果)
インターネットによる調査では、動物異常行動・地震雲・電気製品の異常、いずれにおいても「必ずある」と答えた回答者は「あるかもしれない」の回答者より、自らの体験でそれを信じる傾向にあることなどがわかった。また、この3つのなかでは、動物異常行動を信じる割合が最も高く、次いで地震雲、電気製品の異常となった。この傾向は山形県の中高生調査の結果と同じであった。三陸海岸での聞き取り調査では、大船渡市におけるカラスの異常行動の証言や、昭和三陸大津波で異常があったと報告されている井戸で、東日本大震災の前に水位が下がっていた可能性などが明らかとなった。教員を目指す大学生へのアンケート調査では、心霊現象・超能力・血液型占いのいずれについても、肯定的に捉える学生より否定的に捉える学生が多かった。しかし、地震前の動物異常行動を少なからず信じる割合は8割以上であった。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 地震流言(地震発生のうわさ)とメディアリテラシー教育に関する教育委員会の対応調査2012

    • 著者名/発表者名
      織原義明・鴨川仁・長尾年恭
    • 雑誌名

      東海大学海洋研究所研究報告

      巻: 33(In press)

    • NAID

      40019231802

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] これからも起こりうる地震発生のうわさ(地震予知流言)2012

    • 著者名/発表者名
      織原義明・鴨川仁・長尾年恭・上田誠也
    • 雑誌名

      日本地震学会ニュースレター

      巻: 23(6) ページ: 13-14

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [雑誌論文] 地震流言と地震予知に対する中高生の意識比較2011

    • 著者名/発表者名
      織原義明・鴨川仁・長尾年恭・上田誠也
    • 雑誌名

      日本地震学会ニュースレター

      巻: 23(4) ページ: 33-35

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 地震流言と地震予知に対する中高生の意識比較査2011

    • 著者名/発表者名
      織原義明・鴨川仁・長尾年恭・上田誠也
    • 学会等名
      日本地球惑星連合2011年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.sems-tokaiuniv.jp/EPRCJ/

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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