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図像イメージ・リーディングを導入し、論理的思考力を発達させる歴史学習の教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 23907010
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育学・教育社会学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

北尾 悟  奈良女子大学, 附属中等教育学校, 教員

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード歴史教育 / 絵画・映像資料 / 歴史的思考力
研究概要

1.研究目的:現在の生徒の学力には、思考力・判断力・表現力等が弱い傾向があるという指摘があり、新指導要領も、歴史学習における歴史的思考力の育成を強調している。しかし、現在日本の多くの生徒が陥っている「用語の単なる暗記」をのりこえてどのように歴史的思考力を育成するかに取り組んだ現場教員の実践的研究はまだまだ少ない。今回は、この課題に、絵画・映像などの図像資料を中心教材として、「目で見る→考察する→議論する」(「図像イメージリーディング」と命名)という学習方法で取り組んだ研究を行った。
2.研究方法:(1)歴史学における図像資料・絵画資料の学問的位置づけについて、歴史研究に学ぶとともに、歴史教育における先進的な実践者の授業視察を行った。(2)自分自身の歴史学習における「図像イメージリーディング」の授業実践の分析・総括を行うとともに、実際の授業において、図像資料やデジカメ撮影した現地図像のプロジェクター投影を行い、授業の活性化を図った。(3)生徒にとっての意味を「日本史授業日誌」の分析を通じて行った。(4)研究成果を、社会科教育学会、歴史教育者協議会などで発表し、批判検討していただいた。
3.研究成果:歴史教育における図像・映像資料の効果的な使用は、(1)遺跡・遺物、(2)絵画資料(絵巻物、肖像画)、(3)写真、(4)映像資料の4分野に大別できること、またそれぞれの分野の特質(推論体験、学説形成体験、メディアリテラシーなど)を生かした学習ができることが明らかになった。また、絵画資料の歴史学習にとっての魅力は、「目で見てわかるため、多くの生徒が学習に積極的に参加できる(興味。関心の育成)」、「描かれているものを考察することにより、時代の特質にせまることができる(思考、判断力の育成)」、「学習集団として議論を組織しやすい(表現力の育成)」の3点に集約でき、そうした学習を繰り返すことで、「歴史における論理的思考力」(=歴史的思考力)を高めることができるという仮説を証明できた。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 図像イメージ・リーディングを導入し、論理的思考力を発達させる歴史学習2011

    • 著者名/発表者名
      北尾悟
    • 学会等名
      日本社会科教育学会第61回全国研究大会
    • 発表場所
      北海道教育大学札幌校
    • 年月日
      2011-10-22
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 「日本史授業日誌」が問いかけるもの2011

    • 著者名/発表者名
      北尾悟
    • 学会等名
      歴史教育者協議会第63回全国研究大会
    • 発表場所
      九州国際大学
    • 年月日
      2011-07-31
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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