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中学生の健康管理能力を一人ひとりに育成するための養護教諭の日々の対応の明確化

研究課題

研究課題/領域番号 23907015
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育学・教育社会学
研究機関千葉大学

研究代表者

齊藤 理砂子  千葉大学, 教育学部附属小学校, 養護教諭

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード養護教諭 / 健康管理能力 / 自己表現能力
研究概要

本研究は、養護教諭が保健室で行っている教育的な対応について概念化することを目的とした。先行研究^<1)>で養護教諭は保健室において、中学生の健康管理能力を育成するために、けがや疾病の自己管理能力以外に、自己決定・判断能力や自己表現能力などにも目を向けて対応していることがわかった。本研究では、先行研究^<1)>で明らかになった項目のうち、自己表現能力の育成に着目した。現役養護教諭にインタビューをすることで、自己表現能力の育成のための対応の幅を広げることを試みた。
先行研究^<1)>で得た「自己表現能力の育成」の対応のバリエーションを追加するために、対応の表を提示し「紙面以外に行っている対応」等について個人インタビュー調査を行った。対象は、現在中学校に勤務している、あるいは過去に勤務していた実務経験10年以上の養護教諭7名とした。インタビューは1人30分~1時間とし、内容は協力者の同意のもと録音して逐語録を作成した。
本研究の結果、次のような対応が新たに追加された。大カテゴリでは、「表現する場を設定する」「信頼関係を築く」等、6個追加された。さらに、小カテゴリでは31個追加された。例えば、先行研究^<1)>で明確化された「表現しやすい環境を整える」という大カテゴリは、『養護教諭を媒介にして子ども同士のコミュニケーションを働きかける』『自分の状況を養護教諭だけではなく、学級担任にも話せるように促す』等の小カテゴリが追加された。
さらに今回の調査では、自己表現能力を育成しようと考えた時の子どもの状態(「言葉数が少ない」「表現の仕方がわからない」「自己主張が強い」等)についても出された。このことから養護教諭は、子どもの状態を見極めて、その子どもに必要な対応をしていると言える。
今後は、養護教諭の思いや対応の判断を明確化することで、養護教諭が考える「自己表現能力の育成が必要な子どもの状態」について概念化していく。
参考・引用文献
1)齊藤理砂子岡田加奈子高田しずか:中学生の健康管理能力を一人ひとりに育成するための養護教諭の日々の対応とその視点-養護教諭30名に対するインタビュー調査より-,学校保健研究第52巻1号,2010

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Measures Taken by Yogo Teachers to Help Junior High School Students Develop Health Management Abilities : Focusing on Self-expression Abilities2012

    • 著者名/発表者名
      Risako SAITO, Kanako OKADA
    • 学会等名
      The 2^<nd> Asia-Pacific Conference on Health Promotion and Education
    • 発表場所
      Fu Jen Catholic University in Taiwan
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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