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多様な定時制の分化と高校生の自立過程についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 23907020
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育学・教育社会学
研究機関東京都立六本木高等学校

研究代表者

千葉 勝吾  東京都立六本木高等学校, 副校長

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード高卒未就労者 / キャリア教育 / 相互学習
研究概要

本研究でおこなった質問紙と面接調査から多様に分化した定時制高校の現在の全体像が以下のようにあきらかになった。
(1)夜間定時制ひところの荒れは収まったものの、フリーターや無業からの脱却についてはモチベーションが低く退学率が高い、その結果、就職率も低い。
(2)昼間定時制(多部制定時制)特色のある高校として制度的に、出欠席の条件が緩和されていたり単位の取得がしやすいような配慮により高校卒業のハードルは低下したが、社会への接続が困難になる状況がある。
また、定時制の地域性もみられ、大都市部の方がフリーターでの就労がより容易なので、未就労の割合が高く、都市部を離れるにしたがって比較的正規労働に就いている者の割合が高くなる傾向がみられた。
生徒の意識はインタビューによれば、将来の展望が希薄で卒業が目標、もしくはとりあえず在学という目的意識をもつ者が多い。しかし、その一方では正規就労したいという漠然とした希望も有しているものの、そのための進路指導にのったり、就職に向けての努力をおこなう意欲については低い傾向にある。
学校は、様々なメニューや機会を用意し、生徒自身がやる気になることを促しているものの、調査では全体的に効果的な方法は存在せず、スケジュール化したキャリア教育と個別的なキャリアカウンセリングを組み合わせることにより進路指導をおこなったおり、労働集約で非効率的なかかわりとなっている。
改善策としては、生徒相互の交流や学習、チュータ制の導入などでお互いが協働して進路を考え自立を目指す仕組みづくりが必要であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 教育改革とへき地教育2011

    • 著者名/発表者名
      千葉勝吾
    • 雑誌名

      21世紀型学校教育への提言民主的学校と省察的教師日本学校教育学会創立25周年記念誌

      ページ: 197-203

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 高校における不登校から再登校への過程についての研究2011

    • 著者名/発表者名
      千葉勝吾
    • 学会等名
      日本教育社会学会
    • 発表場所
      お茶にお水女子大学
    • 年月日
      2011-09-23
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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