私はまず「グラフの概形について考える-領域と漸近線の考えを使って-」と「一般的な2次曲線の接線の公式」という2つの研究内容を、教材の内容として完成させた。そして完成された内容を研究会などで発表し、そこで出された意見などを参考に、さらに教材の内容としての完成度を高めた。 今年度、癸表をした主な研究会は、8月の全国算数・数学教育研究(神奈川)大会と9月の兵庫県数学教育会高等学校部会研究発表会である。 さらに、これら2つの内容について、高校生に対して授業を行えるように、教材研究を進めた。総合学習の時間などを利用して授業を行い、また補習授業を利用して行ったりした。 生徒には授業後、アンケート調査などを行い、その結果の取り扱いには十分注意をはらいながら、アンケート調査の結果をもとに、さらに授業を行うに当たっての問題点などを洗い出し、工夫研究を重ねたものを、別クラスにおいて再度授業を行うなどして、よりよい授業の教材の開発のために活用した。 このようにして授業を行う環境や、コンピュータの使用場面、そのためのソフトの開発、指導時期、指導時間、使用教材の作成など、実際に授業を行うに当たっての問題点を克服していくための研究を行った。 このような授業の実践の内容と成果を、別の研究会において報告し、そこでの意見をもとにさらに授業の実施の改善を行ってきた。 今後、こうして行ってきた授業の実践の報告を、様々な学会等で発表を行っていく予定である。
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