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特別支援教育におけるワンクリック教材の開発とそのカスタマイズのための教員研修

研究課題

研究課題/領域番号 23910005
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関三重県立盲学校

研究代表者

北村 京子  三重県立盲学校, 教員

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード肢体不自由児 / ワンクリック教材 / カスタマイズ
研究概要

今回は、前回の奨励研究「重度の知的障がいを併せ持つ肢体不自由児のためのワンクリック教材開発と授業実践」の次の段階として、対象児を5名に増やしカスタマイズの有効性を明らかにすると共に、ワンクリック教材の研修会を実施し教員のICT機器の活用を広げることを目的とした。
対象児は、知的障がいを併せもつ肢体不自由の子どもたちである。
ワンクリック教材のカスタマイズは、以下のように行い授業実践を行った。小学部4年生のKさんは、触る位置を定位置から異なる位置に変化させ、集中力を養う。中学部3年生のRさんは、扱う言葉を身近な人の名前から行動を表す言葉や色の名前などに広げ、語彙を増す。小学部5年生のCさんは、触る部分の面積を徐々に小さくし、ランダムに位置を変化させ注視力を高める。小学部4年生のMさんは、利き手の操作から反対側の手の操作や左右ランダムな手の操作へと難易度を高め、操作力を高める。小学部5年生のIさんは、新たに開発した教材「九九マスター☆」を活用し九九を暗唱できるようにする。
夏期休業中に研修会を実施した。電子黒板等の機器の紹介や作成した「カスタマイズマニュアル」を使用し、カスタマイズの仕方の講義とワンクリック教材の作成演習を行った。
本研究の成果は、以下の通りである。
(1)対象児全員がワンクリック教材を意欲的に集中して取り組み、各自の目標を達成することができ、カスタマイズの有効性が得られた。
(2)「ICT機器は敬遠されている」と予想していたが、参加人数や「機器を使ってみたかったが、使い方がわからず使えなかった」という声の多かったアンケート結果から、研修会の意義を感じた。
今後の課題は、研修会を増やすことである。自分自身も学校業務を抱えているため、時間を上手く活用し、研修会を設定できるようにする。ICT機器の活用を広げ、一人でも多くの子どもたちに合わせたワンクリック教材を提供してきたい。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 肢体不自由児のための「パワーポイント」を用いた「ワンクリック教材」の開発とカスタマイズの有効性2012

    • 著者名/発表者名
      北村京子、下村勉、須曽野仁志
    • 雑誌名

      三重大学教育学部附属教育実践総合センター紀要

      巻: 第32号 ページ: 39-44

    • NAID

      120005300032

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 肢体不自由児のためのワンクリック教材の開発とそのカスタマイズのための教員研修2010

    • 著者名/発表者名
      北村京子
    • 学会等名
      第37回全日本教育工学研究協議会全国大会
    • 発表場所
      ライフピアいちじま
    • 年月日
      2010-10-22
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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