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意識変容を目指したアサーション技法による情報モラル育成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23910021
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関麻布大学

研究代表者

出井 智子  麻布大学, 附属渕野辺高等学校, 非常勤講師

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードアサーション / 情報モラル / 思考
研究概要

本研究は,筆者が開発したアサーション技法を用いた情報モラル育成プログラム(以下,ATプログラムと示す。)を実施し,プログラム実施時における子どもたちの思考・認知変容や,情意・情動面による意識を明らかにすることが目的であった。
まず,ATプログラム実施前後において,実験群・対照群の2群に分け,質問紙から量的分析による仮説検証を行った。また,ATプログラム実施時には毎時間の振り返りシートの記入を求め,その振り返りシートの特徴的な生徒に対して,ATプログラムの終了後,面接調査を実施し,インタビュー内容の逐語録から,質的分析による仮説生成を行った。さらに,プログラム実施中のICT利用による掲示板の投稿内容および,その回の自由記述の分析を行った。
その結果,質問紙調査から,ATプログラムによって,子どもたちの中で,ICT利用時における情報モラルによる意識の変容がみられた。また,振り返りシート調査から,アサーション技法による情報伝達と,アサーション技法を基にした情報科による情報伝達の双方による理解が促進されていた。そして,面接調査より,日常生活の中でのICT利用および,自己と他者について,意識・思考していることが推察された。さらに,ICT利用時の掲示板と自由記述の分析から,実際に電子掲示板を体験することにより,通信機器利用する際の危険予測による意識が育成され,投稿する際には,自分以外の他者への感情等に配慮を行っていくという感情の変容もみられた。
以上のことから,ATプログラム全体において,「情報モラル」の育成および,思考の一部は変容されることができたと推察できる。また,ある時間の感情を伴った情動的な意識の変容もとらえることができた。これらのことから,本研究で使用したATプログラムは,ICT利用時の人間関係トラブルを予防・回避する一助となると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] アサーション技法を用いた「情報モラル」育成プログラムの実践研究-自由記述の分析-2012

    • 著者名/発表者名
      出井智子・犬塚文雄・福本徹
    • 雑誌名

      日本教育カウンセリング学会

      巻: (掲載決定)(印刷中)

    • NAID

      130007488103

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] コミュニケーションを基にした「情報モラル」育成プログラムによる自由記述の分析2012

    • 著者名/発表者名
      出井智子・福本徹
    • 学会等名
      情報コミュニケーション学会
    • 発表場所
      青山学院大学
    • 年月日
      2012-03-10
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 情報通信機器利用を含むアサーション技法を用いた「情報モラル」育成プログラムの実践研究-生徒の投稿による掲示板に着目して-2012

    • 著者名/発表者名
      出井智子・大島聡・福本徹
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会
    • 発表場所
      山口大学
    • 年月日
      2012-03-03
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] アサーション・トレーニングを用いた情報モラル育成の試み32011

    • 著者名/発表者名
      出井智子・川原圭太郎・大島聡・福本徹
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2011-09-18
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] アサーション技法を用いた情報モラル育成の授業実践2011

    • 著者名/発表者名
      川原圭太郎・出井智子
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2011-09-18
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 「情報モラル」の育成を目指したアサーション技法を用いた授業の試み2-振り返りシートの自由記述による分析に着目して-2011

    • 著者名/発表者名
      出井智子・犬塚文雄・福本徹
    • 学会等名
      日本教育カウンセリング学会
    • 発表場所
      北海商科大学
    • 年月日
      2011-08-12
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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