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電動車椅子・電動カートのためのドライブレコーダーおよび事故防止システムの提案

研究課題

研究課題/領域番号 23919005
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 工学Ⅱ-B(情報系)
研究機関九州工業大学

研究代表者

荒川 等  九州工業大学, 情報工学部, 技術専門職員

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード交通事故 / 電動車椅子 / レコーダー
研究概要

少子高齢化という深刻な問題を抱える日本の近い将来、高齢者は介護者不足のため電動車椅子や電動カートを用いた単独移動を強いられ、それらに関連する交通事故が多発することが懸念される。従って、このような事態に備えるべく、報告者がこれまで開発した歩行者用事故記録機(ウォークレコーダー)を電動車椅子に転用することで交通事故分析のための電動車椅子用ドライブレコーダーを発案して評価用試作機を製作した。電動車椅子にはヤマハ発動機(株)・JWアクティブを採用して、ドライブレコーダーを設置するために弱冠の改造を施した。基本的にウォークレコーダーの機能は全て継承しているので、(1)全方位カメラ、(2)車載用カメラ、(3)Webカメラの3方式のいずれかによる周囲の景観の撮影と種々センサによる運動状況の記録をするためのドライブレコーダーとして試用し、メッセンジャーを利用して遠隔地の保護者へ車椅子の状況を実況中継することも可能である。取り分け、(3)のシステムにUSBデバイスサーバーとSSDを用いる改良を加えたところ、画像記録速度が約0-8FPSから64FPS、全方位画像の更新時間が5秒から0.06秒へと100倍程度の飛躍的な向上が見られた。従って、カメラの特徴や価格を考慮すると(3)の方式が実用化に向けて優位となった。また、製造元より技術情報を入手して電動車椅子の操作レバーの操作量を強制的に補正したり、操作量の推移をパソコンに記録する機能を新たに開発した。現在、電動車椅子・電動カートのためのドライブレコーダーの試作機は完成したといえ、電動車椅子の習練を兼ねて安全確認のための試験運転を行っている。今後は、(3)の方式を中心に路上での実証実験を行いながら、車椅子の周囲の景観の画像や運動情報から危険状況を認識するアルゴリズムの開発を行い、車椅子の自動停止や緊急機関に通報するシステムへ発展させる予定である。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 交通事故分析のための歩行者用ウォークレコーダーから電動車イス用ドライブレコーダーの提案2012

    • 著者名/発表者名
      荒川, 等
    • 雑誌名

      生理学技術研究会報告第34号

      巻: (印刷中)

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [雑誌論文] 車イス用ドライブレコーダーのためのWebカメラとUSBデバイスサーバーの活用術2012

    • 著者名/発表者名
      荒川, 等
    • 雑誌名

      第7回情報技術研究会

      ページ: 5-6

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2020-05-15  

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