"ものづくりは人づくり"などとも言われ、ものづくりの過程で学ぶこと、実習授業での技術・技能、ダーティーワークなどの体験は、現代の学生達、若年世代にとって、大変貴重な経験となっており、その達成感も得難いものがある。広い意味での社会貢献や、地域社会との接点として、「人と人」、「人ともの」のつながり、関わりを知る上での大切な実践的教材ともなっている。その意義、重要性を踏まえ、本校、環境工学の授業等で実践指導と試作を行い、展示等も行った。 本校、低学年での実験実習や研究などで培われた学生のものづくり力を活用し、主に環境工学の授業において、ものづくり課題として取り組んだ。授業準備として、先ず、これまで研究者が取り組んできた「環境と遊びから学ぶものづくり教育」について 1.再検討と情報収集を行った。 2.環境工学授業においてアイデア出しと地元阿南市の竹素材など材料・素材を検討した。 3.本校実験実習工場などで学生が試作し、さらに講師の指導を受け研究者も試作した。 4.その一部試作品を、あえて文化イベントなどに持ち込み、文化(人づくり)と科学技術(ものづくり)を融合した展示を行った。 学生達や子供達が実際に見て、作って、遊んで、表現して、五感で体験できる、人と地球、地元にやさしい"体験型ものづくりの遊び場"を創造、双方の遊び心と学ぶ心を刺激し、科学・理科離れ対策も睨み、科学・技術への興味とモチベーションの向上を喚起する"環境と遊びから学ぶものづくり・人づくり教育"を実践した。
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