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日本に自生するレンプクソウの分子生物学的手法を用いた進入経路の解明について

研究課題

研究課題/領域番号 23923006
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 生物学Ⅰ(植物)
研究機関熊本県立菊池養護学校

研究代表者

稲葉 一文  熊本県立菊池養護学校, 教員

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードレンプクソウ / RAPD分析 / PCR-RFLP分析
研究概要

1研究目的
レンプクソウは、北半球の温帯地方に広く分布する多年草の植物である。日本での分布は、これまで近畿地方より東から北海道に自生し、北方系の植物として氷河期に千島列島を経て日本に進入してきたと考えられていた。ところが1985年に九州の熊本でレンプクソウの自生が発見されたことにより、北海道から九州まで自生することが明らかとなった。本研究は、日本に自生するレンプクソウがどのような経路で日本に進入したのかを、分子生物学的手法を用いて明らかにすることを目的としている。
2研究の方法
(1)供試材料:熊本県3カ所、宮崎県1カ所、岡山県1カ所、広島県1カ所、愛知県1カ所、東京都2カ所、長野県3カ所、福井県1カ所、北海道2カ所の合計15カ所(各カ所2個体)
(2)RAPD分析法:RAPD-プライマー:オペロンバイオテクノロジーカスタムDNA(120種)
PCR反応:熱変性:95℃で60秒45サイクル:熱変性95℃で60秒、アニーリング43℃で30秒、伸長反応72℃で90秒反応停止:72℃で7分保存:4℃
(3)ITS領域によるPCR-RFLP分析法:制限酵素:12種
PCR反応:熱変性:94℃で180秒35サイクル:熱変性94℃で60秒、アニーリング55℃で60秒、伸長反応72℃で90秒反応停止:72℃で7分保存:4℃
3研究成果
(1)RAPD分析
オペロン社製RAPDプライマー120種を用いRAPD分析を行った結果、35種のプライマーから149の多型バンドを検出した。得られたバンドをもとに最短距離法、標準ユークリッドによるクラスター分析を行い、系統樹の作成を行った。その結果、系統樹をユークリッド距離17.0で切断した場合大きく2群に分けられた。1群は北海道産2カ所の4個体による群、もう1群は本州・九州13カ所26個体の群である。本州産の個体と九州産の個体との明確な差異は認められなかった。
(2)ITS領域によるPCR-RFLP分析
12種の制限酵素を用いて実験を行ったが、自生地を明確に区別するバンドは得られなかった。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2020-05-15  

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