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深海魚マルアオメエソの発光映像記録と博物館等での社会教育的利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23924005
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 生物学Ⅱ(動物)
研究機関岩手県立博物館

研究代表者

藤井 千春  岩手県立博物館, 主任専門学芸調査員

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードマルアオメエソ / 発光
研究概要

アオメエソ属(Chlorophthalmus)魚類のマルアオメエソ(C.borealis、通称メヒカリ)の発光の研究は、肛門周辺の発光器に発光バクテリアを共生させていること以外殆ど行われていない。本研究では、発光器がありながら発光が確認されていないマルアオメエソの発光を、ふくしま海洋科学館で飼育されている個体を用いて高感度CCDにより微弱な発光点として世界で初めて撮影した。また、摂餌等で運動が活発になる午前0時頃にやや強い発光を確認した。
平成23年度学術研究調査船淡青丸の研究航海で、高速仔稚魚定量採集ネット(MOHTネット)及びビームトロールを用いた黒潮流域の採集調査を実施した。マルアオメエソの着底期稚魚と親魚を採集することはできなかったが、船上での高感度CCDを用いた暗視野での撮影方法を確立した。
静岡県沼津市戸田沖で採集されたマルアオメエソ成魚の発光器切片標本をミクロトームで作製し、顕微鏡で観察・記録写真の撮影を行った。その結果、この魚の原始的な発光器には発光バクテリアをほとんど確認することはできなかった。進化の過程で微弱な発光に意義があるとすれば、成熟の度合いと発光バクテリア量に何らかの相関関係がある可能性が示唆された。
さらに、東京大学大気海洋研究所(猿渡敏郎)、ふくしま海洋科学館(山内信弥)と協力し学際的な共同研究を行い、マルアオメエソに対する社会認識を向上させるために、インターネット上の日本魚類学会ホームページでの研究紹介を介して、研究成果を発信した。
本研究は、従来の固定標本を用いた発光器構造研究だけではわからないマルアオメエソの発光を伴う行動生態を、飼育下での高感度CCDを用いた暗視野での撮影記録により解明に一歩近づいたことに意義がある。
平成22・23年に日本魚類学会例会で口頭発表した成果は、岩手県立博物館平成25年度企画展においてパネル・標本展示のみならず動画による情報公開することが決定している。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 発光魚メヒカリ・ドンコの研究2011

    • 著者名/発表者名
      藤井千春
    • 雑誌名

      岩手県立博物館だより

      巻: No.131 ページ: 4-5

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 飼育下における底生魚の発光観察-エゾイソアイナメ,マルアオメエソの例-2011

    • 著者名/発表者名
      藤井千春
    • 学会等名
      日本魚類学会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県弘前市)
    • 年月日
      2011-10-01
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.pref.iwate.jp/~hp0910/

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2020-05-15  

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