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半索動物ヒメギボシムシの完全飼育と国内生息域調査

研究課題

研究課題/領域番号 23924016
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 生物学Ⅱ(動物)
研究機関広島大学

研究代表者

山口 信雄  広島大学, 技術センター, 技術主任

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードヒメギボシムシ / Ptychodera flava / 変態
研究概要

本研究では、申請者のヒメギボシムシ採集・飼育の技術と経験を元にして、ヒメギボシムシ(Ptychodera flava)の国内での生息域調査と研究室内でのライフサイクル確立を目指した。
まず生息域調査では、和歌山県、沖縄県及び高知県のサンゴ砂の堆積する海域を衛星写真や地元のダイバーに問い合わせて情報を収集して事前調査を行った。その情報を元にして現地で効率的な調査・採集を行った。その結果、新たに高知県土佐清水市竜串、沖縄県南城市百名で新しい生息地を発見した。特に百名ではハネナシギボシムシ属の新種と思われるギボシムシを発見し、固定標本の作製を行った。今後は年間を通じた現地での観察による生殖時期の特定などの新種記載に向けた詳細な研究が必要とされるが、本研究の成果はその重要な足がかりである。
ヒメギボシムシ幼生の飼育に関しては、沖縄産の性成熟した採集個体から配偶子を取り出し、幼生飼育方法の検討を行った。これまではクローン期と呼ばれるステージの初期までしか飼育できなかったが、本研究によりさらに先のアガシー期、シュペンゲル期へとステージが進行し、変態まで行わせることができた。変態した若い成体の飼育方法の検討がこれからの課題であるが、変態後も飼育可能な状態を保っている。この記録は世界初かつ最長記録であるため、その記録を伸ばし続けると共に、その成果を学術論文として発表するために現在も引き続いてデータを取得している。これらのサンプルの一部は固定・保存処置を施した後に、広島大学大学院理学研究科附属臨海実験所田川准教授に提供し、様々な研究や大学教育に使用されている。
本研究の成果は日本動物学会第82回大会、第23回生物学技術研究会にて発表し、広島大学技術センター報告集に原稿を寄稿した。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ヒメギボシムシの実験室内飼育成功:卵から幼生変態まで2012

    • 著者名/発表者名
      山口信雄
    • 学会等名
      第23回生物学技術研究会
    • 発表場所
      愛知県岡崎市
    • 年月日
      2012-02-16
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] ヒメギボシムシの実験室内飼育成功:卵から幼生変態まで2011

    • 著者名/発表者名
      山口信雄、田川訓史
    • 学会等名
      日本動物学会
    • 発表場所
      北海道旭山市
    • 年月日
      2011-09-13
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2020-05-15  

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