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造血幹細胞移植におけるミコフェノール酸の有効血中濃度域に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 23926014
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅰ
研究機関京都大学

研究代表者

山本 崇  京都大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード造血幹細胞移植 / ミコフェノール酸 / 血中濃度モニタリング
研究概要

【研究目的】近年,造血幹細胞移植において,移植片対宿主病(GVHD)や生着不全の予防に対するミコフェノール酸(MPA)の有効性が報告されている.しかし,造血幹細胞移植後の患者におけるMPAの血中濃度モニタリング(TDM)については,適切な採血ポイントをはじめPK-PDの関係が未解明とされている.そこで,造血幹細胞移植患者を対象にMPAのTDMを行い,その有用性について検討した.
【研究方法】ミコフェノール酸モフェチル(MMF)服用患者9名(骨髄移植3名,臍帯血移植6名)を対象に,内服開始後1,3週目における内服前,内服1,2,4時間後のMPA血中濃度を測定した.また過去にMPAのトラフ血中濃度を測定した骨髄移植患者13名を対象に,血中濃度と急性GVHD発症の有無との関連についてレトロスペクティブに調査した.
【研究成果】MPA血中濃度は吸収相での変動が大きく,個体内変動が大きい症例も見られた.造血幹細胞移植患者は,移植前の大量化学療法や全身放射線照射により,移植後は消化管粘膜障害や肝機能障害の状態にある場合が多い.これら要因が,MPA体内動態の個体間・個体内変動の要因である可能性が考えられた.MPAのAUCは,内服1および2時間後値と良好な相関を示したが,トラフ値との相関は十分ではなかった。
またMPAトラフ血中濃度はGVHD有無の患者間で有意差はなかったことから,トラフ値に加えて,内服1もしくは2時間後の血中濃度を測定することが,薬物暴露量の目安として有用であることが示唆された.MPA血中濃度経時モニタリング患者9名のうち,骨髄移植患者全例およびMPAのAUCが最も低い臍帯血移植患者において急性GVHDが認められた.骨髄移植は臍帯血移植と比較してGVHDを発症する割合が高いため,骨髄移植症例ではMMFの増量を考慮する必要性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 造血幹細胞移植患者におけるミコフェノール酸の血中濃度モニタリング2012

    • 著者名/発表者名
      山本崇
    • 学会等名
      日本薬学会第132年会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌市)
    • 年月日
      2012-03-31
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2020-05-15  

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