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血中ビタミンK濃度と遺伝子多型解析に基づく小児におけるワルファリンPK/PD研究

研究課題

研究課題/領域番号 23927008
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅱ
研究機関静岡県立病院機構静岡県立こども病院

研究代表者

平井 啓太  静岡県立病院機構静岡県立こども病院, 薬剤室, 薬剤師

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードワルファリン / ビタミンK / 遺伝子多型
研究概要

【目的】ビタミンKはワルファリン(WF)の効果に拮抗的に作用し、食事による相互作用など臨床において注意すべき点が多い。しかし、ビタミンKの摂取量とWFの効果との関係は未だ明確にされていない。本研究では小児患者において、血漿中ビタミンK濃度およびのビタミンKの体内動態に関わるCYP4F2の遺伝子多型と、WFの薬効との関係を明らかにすることを目的とした。
【方法】静岡県立こども病院にてWFが処方されている日本人小児患者のうち、文書による同意が得られた37名を対象とし、CYP4F2(rs2108622C>T)遺伝子多型解析を行なった。また、LC/MS/MS法にて血漿中ビタミンK1(VK1)、ビタミンK2(MK-4)およびWF濃度を測定した。なお、本研究は静岡県立大学および静岡県立こども病院倫理委員会の承認を得て行なわれた。
【結果】CYP4F2遺伝子多型の影響を評価した結果、C/T型およびT/T型(Tアレル保持群)ではC/C型(wild type)保持群に比べ、WF感受性(PT-INR/遊離型WF濃度)が有意に低いことが示された。さらに、PT-INRで補正した投与量は、Tアレル保持群ではC/C型保持群に比べ有意に高かった。次にWF感受性と血漿中ビタミンK濃度との相関性を評価したところ、血漿中VK1濃度との間には相関性は認められず、血漿中MK-4濃度とWF感受性に有意な負の相関関係が認められた。血漿中MK-4濃度はTアレル保持群ではC/C型保持群に比べ有意に高く、血漿中VK1濃度にはCYP4F2遺伝子多型間で有意な差は認められなかった。
【考察】本研究により、小児患者におけるWF療法にCYP4F2(rs2108622)遺伝子多型が影響を及ぼすことが示唆された。また、その機序はCYP4F2遺伝子変異により血漿中MK-4濃度が高くなるためである可能性が考えられた。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 血中ビタミンK濃度が及ぼす小児ワルファリン療法への影響2012

    • 著者名/発表者名
      平井啓太
    • 学会等名
      第132回日本薬学会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2012-03-30
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 小児ワルファリン療法に及ぼす血中ビタミンK濃度およびCYP4F2遺伝子多型の影響2011

    • 著者名/発表者名
      平井啓太
    • 学会等名
      第32回日本臨床薬理学会年会
    • 発表場所
      静岡県浜松市
    • 年月日
      2011-12-01
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2020-05-15  

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