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選択的活性化第X因子阻害剤に対する抗凝固的効果判定法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23931028
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 臨床医学
研究機関東京大学

研究代表者

田中 亮子  東京大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2011年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード抗活性化第X因子阻害薬 / 抗凝固効果モニタリング / フォンダパリヌクス
研究概要

○研究目的:近年,血栓症などに対して出血性合併症を増大させることなく,優れた抗血栓効果を可能とした活性化第X因子の作用を抑制する抗活性化第X因子阻害薬(抗FXa薬)が多数開発されてきている.これら薬剤は固定用量で一貫した有効性を示すため,血中濃度やその凝固抑制効果をモニタリングする必要がなく,薬物相互作用の可能性も少ないとされているが,出血性副作用は皆無ではなく,出血などの緊急時には抗凝固効果判定モニタリングが必要であり,合併症を事前に予防・評価する為の簡便で適切な測定法の開発が望まれている.我々は,各種ヘパリン系薬剤の阻害活性法を確立し,患者症例の抗凝固効果判定を目的とした臨床有用性を検討した.
○研究方法:フォンダパリヌクスに代表される選択的抗FXa薬に関しての抗凝固効果モニタリングを,各種抗凝固薬(未分画ヘパリン,低分子ヘパリン(エノキサパリン・ダルテパリン),ダナパロイド,アルガトロバンと比較しながら、確立できるか検討した.検討時点では,ダビガトラン・リバロキサバンなどの経口抗凝固薬は入手困難で検討できなかった.
○研究成果:有効血中濃度域では,活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)は延長せずモニタリングは困難であるが,合成基質法や凝固時間法による抗FXa活性測定,トロンビン生成試験では,モニタリング可能と推測された.フィブリンゲル形成の度合いを測定するソノクロットにおいても,パラメーターの設定(全血凝固時間およびClot Rateの比)により,モニタリングできると思われた.今後は,臨床検体を用いて通常抗凝固モニタリングも少数行っているが,出血性副作用・血栓症イベントに関する転帰など検討数を増やして,これらの抗凝固効果判定モニタリング法の有用性を検討する予定である.

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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