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脳形成遺伝子MAGI2が統合失調症の発症や認知機能に与える影響を調べる

研究課題

研究課題/領域番号 23931041
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 臨床医学
研究機関名古屋大学

研究代表者

山下 彩織  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 技術補佐員

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード統合失調症 / 認知機能障害 / MAGI2
研究概要

統合失調症は、陽性・陰性症状の有無によって診断されるが、本疾患患者の社会的機能低下に関与するのは認知機能障害であることが判明している。すなわち、統合失調症患者の社会復帰を考えると、認知機能障害の分子病態を解明して治療法開発に繋げることが重要である。本研究では、日本人統合失調症を対象とした初のGWASの結果(JGWAS:Biological Psychiatry, 2011)より、候補遺伝子の中からMAGI2を選択し、MAGI2のcommonな遺伝子多型が統合失調症の発症に寄与する可能性を検討した。次に、発症に寄与する可能性の高いcommonな遺伝子多型が認知機能検査に与える影響を、患者および健常人で解析検討した。
JGWASでP<0.01を示したMAGI2領域4SNPsに対し、大規模独立サンプル(N=3245)にて遺伝子型を決定し、関連解析を行ったところ、2SNPsで有意な結果を得た(rs4729938:p=0,0432,OR=1.10,rs2190665:p=0.0038,OR=0.88)。次に、これら2つの発症リスク多型が認知障害に与える影響を調べた。その結果、rs4729938が注意と遂行機能に、また、rs2190665が保続に関連し、MAGI2が統合失調症の認知障害に関連することが示された。
近年、統合失調症では症状より認知障害が社会機能と強く関係することが示され、薬効評価の指標に応用されている。このように定量可能で連続な中間表現型を用いることで、脳高次機能・神経発達と関係する遺伝子パスウェイが同定されるとともに、新たな診断・治療法、予後予測・治療指標の開発が進むと期待される。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Common variants in MAGI2 gene are associated with increased risk for cognitive impairment in schizophrenic patients

    • 著者名/発表者名
      T Koide, M Banno, B Aleksic, S Yamashita, et al
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: (in press)

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

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