• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

天然鉱物(スメクタイト)を複合化した高精度歯科用レジンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23932006
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 歯学
研究機関秋田大学

研究代表者

成田 王彦  秋田大学, 医学部附属病院, 歯科技工士

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードドロマイト / 粘弾・膨潤性 / 物性評価
研究概要

【目的】
義歯床用レジンの表面は硬質で、義歯装着時に痛みを訴える患者には口腔内で褥瘡の発生が高い確率で診られる。われわれは、水分により粘弾性および膨潤性を示すスメクタイト(Sm)様化合物に着目した。そのSm様化合物を義歯床部で義歯床用レジンと複合化させると、唾液中の水分により粘弾性・膨潤性が増大し、結果として形状的不適合を改善すると考えられる。
申請者は、義歯床用レジンとSm様化合物を複合化し、口腔内に適した複合化床部の表面硬さ、水分量に対する義歯の破壊強度の改善を試み、その組成分析を評価した。
【研究計画】
1)Sm様化合物粉末の合成
Sm様化合物粉末の生成を確認するために、X線回折(XRD)による相同定を行った。
2)試料の作製
金型底部にSm様化合物粉末0.1、0.3、0.5、0.7、1.0gを入れ、その上からレジンを加えて重合を行い複合体の作製を行った。レーザ顕微鏡を用いて、Smの分布状態の観察を行った。
3)物性評価
物性評価は、曲げ強さ、曲げ弾性率および表面硬さを行い、日本工業規格T6501に準じて評価した。
表面硬さは、ISO868デュロメータ硬さ試験法に準じて評価した。
【研究成果】
XRDにより、用いたSm様化合物は過去に報告されているSm様化合物と同様のピークパターンが認められた。レーザ顕微鏡分析から、Sm様化合物が粉末濃度によらず、レジン底面に均一に分布していることを確認した。また、水分を含むとSmがレジン表面に突出することを確認した。
物性評価では、曲げ強さ、曲げ弾性率ともに、粉末濃度によらず、JIS規格内の値を示した。表面硬さ試験では、粉末濃度が多いほど表面硬さは低下したが、Controlと比較したが、優位差は認められなかった。
以上の結果より、Sm様化合物粉末を複合化した床用レジンは、物性評価に問題なく、水分を含むことで粘弾性が増大することも明らかになり、臨床応用できる可能性が見出された。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 層状化合物を含有する歯科用レジンの開発-脆性破壊の改善-2011

    • 著者名/発表者名
      成田王彦
    • 学会等名
      第33回日本歯科技工学会学術大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi