研究課題/領域番号 |
23H00005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
山本 圭一郎 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 臨床研究センター, 臨床研究統括部長 (50633591)
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研究分担者 |
清水 千佳子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 乳腺・腫瘍内科 診療科長 (10399462)
高島 響子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 主任研究員 (10735749)
井上 悠輔 京都大学, 医学研究科, 教授 (30378658)
長尾 式子 北里大学, 看護学部, 教授 (40396700)
松井 健志 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 部長 (60431764)
圓増 文 東北大学, 医学系研究科, 講師 (60756724)
伊吹 友秀 東京理科大学, 教養教育研究院野田キャンパス教養部, 准教授 (70713014)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
46,800千円 (直接経費: 36,000千円、間接経費: 10,800千円)
2024年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2023年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | モラル・ディストレス / Why be moral問題 / 実証的生命倫理学 / moral resilience / moral residue / Moral Distress / Why Be Moral問題 / 医療倫理 / Moral resilience / Moral residue / バーンアウト |
研究開始時の研究の概要 |
モラル・ディストレスは主に医療従事者のバーンアウト問題を念頭に置いて医療倫理学において研究されてきたが、その現象はどんな人間社会においても生じうるのであって、医療倫理学だけでなくより広く倫理学の問題として捉え直す必要がある。そこで本研究では、「道徳的であることはむしろ健康に悪いのではないか」という仮説を立てて、モラル・ディストレス概念に関する包括的な理論的研究を行うと同時に、その現象について医療従事者や一般市民を対象にした実証的調査も行う。本研究から、職場等においてモラル・ディストレスを軽減したり、バーンアウトの予防策を講じたりする実践的方策の足掛かりとなる、理論的基盤の構築が期待される。
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研究実績の概要 |
モラル・ディストレスは主に医療従事者のバーンアウト問題を念頭に置いて看護学や医療倫理学において研究されてきたが、その現象はどんな人間社会においても生じうるのであって、医療倫理学だけでなくより広く倫理学の問題として捉え直す必要がある。本研究では、「道徳的であることはむしろ健康に悪いのではないか」という仮説を立てて、モラル・ディストレス概念に関する包括的な理論的研究を行うと同時に、その現象について医療従事者や一般市民を対象にした実証的調査も行う。この包括的なモラル・ディストレス研究から、医療現場を含む職場環境においてモラル・ディストレスを発見・予防・軽減したり、バーンアウト予防に役立てたりできる実践的方策の案出が期待される。 4年間にわたる本研究の目的として、(1) モラル・ディストレス概念やその周辺概念に関する理論的研究、(2) モラル・ディストレスの尺度に関する理論的研究、(3)「道徳は健康に悪いのか」という問いを前提に置き、従来のモラル・ディストレス研究と倫理学研究を結びつける試み、(4) モラル・ディストレスの定義や尺度の検証・洗練化・開発を目的とした実証的研究(意識調査等)、(5) 公衆衛生倫理の観点も加えた理論的研究と実証的研究の統合・検証の5つが挙げられる。研究1年目となる本年度は、研究2年目以降の(4)実証的調査を念頭に置きつつ、主に(1)モラル・ディストレス概念やその周辺概念並びに(2)モラル・ディストレスを測定する方法等に関する国内外の文献調査を行い、理論的研究を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究を開始した初年度となる本年度は、「研究の目的」で掲げた5つの目的のうち、(1)モラル・ディストレス概念やその周辺概念に関する理論研究並びに(2)モラル・ディストレスの尺度に関する理論的研究を進めた。また、(4)モラル・ディストレスに関する実証的研究という目的を念頭に置いて、そうした実証的研究に資するデータ収集も行った。
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今後の研究の推進方策 |
研究2年目は、(1)モラル・ディストレス概念やその周辺概念に関する理論研究並びに(2)モラル・ディストレスの尺度に関する理論的研究をさらに進めると同時に、(4)モラル・ディストレスの定義や尺度に関する実証的調査を実施するための予備調査を行い、その成果を踏まえて可能であれば本調査も実施できればと考えている。
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