研究課題/領域番号 |
23H00013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
伊東 剛史 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (10611080)
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研究分担者 |
倉田 徹 立教大学, 法学部, 教授 (00507361)
倉田 明子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20636211)
平山 昇 神奈川大学, 国際日本学部, 准教授 (20708135)
小野寺 拓也 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20708193)
森田 直子 上智大学, 文学部, 准教授 (30452064)
舘 葉月 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (50803102)
村井 寛志 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (60409919)
小田原 琳 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70466910)
澤田 望 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (70728146)
松岡 昌和 大月短期大学, 経済科, 助教 (70769380)
小堀 慎悟 名古屋外国語大学, 外国語学部, 講師 (70962413)
小栗 宏太 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (70981306)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
46,670千円 (直接経費: 35,900千円、間接経費: 10,770千円)
2024年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2023年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | 感情史 / 感情の歴史学 / 危機の時代 / グローバル・ヒストリー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、危機的状況下における感情の創発と社会の変動との関係を総体的に理解したうえで、ポスト危機を展望する新たな感情史研究である。具体的には、①感情史の理論・方法論を整理統合し、鍵概念を再定義する理論研究、②ナチ体制下の市民の感情経験など、20世紀初頭から第二次世界大戦にかけての諸事例を分析する歴史研究、および③現在の香港危機を、政治的感情の発露と統制という視点から分析する地域研究を行う。理論研究が共同研究の枠組みを構築し、それぞれ過去と現在を扱う歴史研究と地域研究とが補完し合うことで、今日的意義が明確で訴求力のある感情史を実現する。
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研究実績の概要 |
本研究は、危機的状況下における感情の創発と社会の変動との関係を総体的に理解したうえで、ポスト危機を展望する新たな感情史研究である。具体的には、①感情史の理論・方法論を整理統合し、鍵概念を再定義する理論研究、②ナチ体制下の市民の感情経験など、20世紀初頭から第二次世界大戦にかけての諸事例を分析する歴史研究、および③現在の香港危機を、政治的感情の発露と統制という視点から分析する地域研究を行う。理論研究が共同研究の枠組みを構築し、それぞれ過去と現在を扱う歴史研究と地域研究が補完し合うことで、今日的意義が明確で訴求力のある感情史の実現を目指す。初年度にあたる2023年度は、とくに歴史研究班と地域研究班との問題意識の共有をはかった。また、香港研究班は、夏期に香港およびブリストル(イギリス)での共同調査を行った。 2023年5月に第1回のキックオフ研究会を行い、その議論をふまえて、メンバーはそれぞれの研究構想を練りあげた。2023年10月の第2回研究会では、香港研究班による実地調査の報告およびメンバー全員の研究の進捗状況を共有するとともに、感情史の理論と方法論について理解を深めた。2024年3月の第3回研究会では、主に5月に開催される日本西洋史学会記念シンポジウムでの報告準備を進めた。 2024年2月には、香港研究班の倉田徹が研究代表をつとめる科研費プロジェクトとの合同企画により、ブリストル大学よりRobert Bickers氏らを招いてのワークショップを実現した。倉田をはじめ香港研究班のメンバーが参加したほか、研究代表者と分担者の澤田もコメンテーターとして参加し、香港を軸とする歴史研究と地域研究の相互理解を推進した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
着実に研究会を実施し、合同研究を推進することができた。初年度から国際交流に資するワークショップを実現できた点もよかった。2024年5月開催の日本西洋史学会記念シンポジウムにおいて「感情史の課題と展望」を企画することになり、そのための準備を順調に進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に引き続きメンバーはそれぞれ史資料の調査・収集を行う。中間的な研究成果を整理し、外部からのフィードバックを得るためのワークショップを年度末に実現するよう、検討を進める。
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