研究課題/領域番号 |
23H00067
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 和浩 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 教授 (70432672)
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研究分担者 |
坂口 真康 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 准教授 (00819427)
大塲 麻代 帝京大学, 外国語学部, 准教授 (30578828)
正楽 藍 神戸大学, 国際人間科学部, 准教授 (40467676)
日下部 達哉 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 教授 (70534072)
関口 洋平 畿央大学, 教育学部, 准教授 (90753640)
坂田 のぞみ 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 助教 (90881300)
川口 純 筑波大学, 人間系, 准教授 (90733329)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
46,800千円 (直接経費: 36,000千円、間接経費: 10,800千円)
2024年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2023年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | 学習成果改善機構 / アジア・アフリカ / 可変性 / 復元性 / コロナ禍 / 可変性と復元性 / 国際比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はアジア・アフリカの初等中等教育の学習成果改善を達成しうる優れた事例に内包された学習成果改善機構が、コロナ禍を経ていかにその機構形態を柔軟に変化させ(可変性)、学習成果を改善できる状態を復元させたのか(復元性)に着目、その過程と結果を国際比較する。次に可変と復元を可能たらしめた要因析出を行い、新たな研究実践基盤を構築、未だ苦境に立つ他国にも示唆すべく以下の研究目的を追求する。その手順は、①コロナ禍でのラーニング・ロスの全体像を解明。②学習喪失からいかに修正され(可変性)かつ一度失われた学習改善効果が蘇ったかどうか(復元性)も分析。③その再構築モデルを析出、試行的応用研究も実施する。
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研究実績の概要 |
本研究はアジア・アフリカ10か国(カンボジア、ベトナム、インドネシア、バングラデシ ュ、タンザニア、ガーナ、南アフリカ、エチオピア、マダガスカル、ケニア)の初等中等教育における、学習成果の改善を達成しうる優れた事例に内包された“学習成果改善機構”が 、コロナ禍を経ていかにその機構形態を柔軟に変化させ(可変性)、学習成果を改善できる状態を復元させたのか(復元性)に着目、その過程と結果を国際比較することを目的としている。この目的に対し、初年度であった2023年度は、カンボジア、ベトナム、インドネシア、バングラデシュ、南アフリカ、ケニア、マダガスカルに、分担者、協力者を派遣、現地の大学と協働しながら、コロナ禍における学習成果改善機構の可変性と復元性に関するフィールドワークを進めた。本科研では、4年間の研究期間中、各分担者、協力者らが2回フィールドワークを実施することとしており、初年度は、上記の各国で、一回目のフィールドワークが実施された段階である。収集されたデータは、現在、代表者の所属する広島大学、及び各分担者らが所属する大学において整理が進められており、2年度目である2024年度以降のフィールドワークで、より増強される予定である。初年度ではあるものの、研究分担者、研究協力者らからは、業績欄にある通り、関連業績が、論文12本、書籍2本、学会発表9本が発表されており、順調な進捗を確認することができたといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の初年度においては、10か国中、7か国の初回フィールドワークが実施され、アジア・アフリカの学習成果改善機構の変遷に関するデータが収集された。本科研が対象とする国々において、コロナ禍を脱してから本格的な調査が着手されたのは初めてのことであり、大きな前進と捉えうる。もともと対象としていたマラウィに関しては、研究分担者が、育児休暇の理由で外れたため、対象地域をマダガスカルに変更し、代表者である吉田が現地でのフィールドワークを実施した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の初年度においては、10か国中、7か国の初回フィールドワークが実施されたため、残り3か国についても、2024年度より、漸次フィールドワークを実施していくことになり、2年度目である2024年度中に5-7か国の2回目のフィールドワークが実施される予定である。3年度目までには、ほぼ全ての国々で2回のフィールドワークが実施されることになり、それらが終了次第、可変性と復元性の分析に入ることとなる。
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