研究課題
基盤研究(A)
マイクロプラスチックの曝露試験では粒径が小さいほど低濃度曝露で生物に影響が生じている。環境中に放置されたプラスチックは劣化、極微小化し、一部は2μm未満となっていることが分かってきた。本研究では、物質循環系におけるナノプラスチックと化学物質の挙動を調査することで、生物濃縮および化学物質の体内移行(ベクター効果)の実態を明らかにすることを主目的とする。特にサイズ排除クロマトグラフや液体クロマトグラフイオンモビリティ飛行時間質量分析計を駆使して、分子量レベルまでの分析方法を開発する。疎水性や親水性の特徴の異なる48種の化学物質を測定し、ナノプラスチックおよび化学物質の生物体内の挙動を考察する。