研究課題
基盤研究(A)
多数回の大変形後も力学特性が劣化しないような優れた疲労特性を持つ超弾性形状記憶合金(大変形後に荷重を除くと(加熱することなく)すぐに変形が回復するように特性を制御した形状記憶合金)の製造技術を開発する。また、本研究で開発する超弾性形状記憶合金を建物に適用する際に要求される各種性能を評価し、必要に応じて製造技術に改良を重ねる。本研究を通して、近い将来に高い確率で発生すると予測されている南海トラフ地震のような長時間の強い揺れや、2016年熊本地震や2023年トルコ・シリア地震のような繰返し発生する強い揺れに対して、損傷や変形が残ることなく地震後も機能を維持し、すぐに利用できる建物の実現に貢献する。