研究課題
基盤研究(A)
組織を超微細化したバルク金属材料であるバルクナノメタル(Bulk Nanostructured Metals)が示すユニークな変形挙動の機構を、加工硬化現象に特に注目して解明し、その学理を確立する。鉄系バルクナノメタルに対象を絞り、(1)セレーションを通じたバルクナノメタルの加工硬化向上の機構、(2) 軟質ドメインと硬質ドメインから成る複相バルクナノメタルの加工硬化機構、(3)超高強度と大延性を示すバルクナノメタルの加工硬化挙動を明らかにする。本研究の成果は、金属材料の塑性変形に対する理解を深め、超高強度と大きな延性・靭性を両立した次世代の革新的鉄鋼材料の設計・創製に対する指導原理を与える。