研究課題
基盤研究(A)
外部刺激に対する応答は、材料やデバイスの微細構造や揺らぎによって大きな影響を受ける。電荷に加えスピンを利用した新しい特性を持つ機能材料・素子の開発も盛んであるが、局所的な秩序や構造の揺らぎはスピンの量子ダイナミクスにも大きな影響を与え、機能を制御する上で重要な役割を担う。励起状態では、更に複雑な過程が絡み合う。本研究では、近赤外から遠赤外の広帯域に渡る光誘起現象の超高速ダイナミクスを、励起過程まで含めて30fsより高い時間分解能と走査トンネル顕微鏡の原子レベルの空間分解能で顕わにする新しい顕微鏡技術を開発し、これまでの測定法では隠されてきた素過程を顕わにとすると共に、新たな学術領域を構築する。