研究課題
基盤研究(A)
本研究では、触媒としての合金材料の在り方を大きく変える新奇な材料観と設計指針に基づき、難度の高い分子変換を高効率に達成可能な革新触媒を開発するとともに、それを可能にする学理体系を材料化学や触媒化学、およびその関連基礎科学(無機化学、物理化学、固体物理)の観点から整理・確立する。具体的には、優れた触媒の設計に不可欠な「合金の多元素化」と「秩序構造の構築」という一見相反する二つの要素を、「ハイエントロピー金属間化合物」という新たな合金材料の構築により両立させ、これらを達成することを目指す。対象反応としては、社会的インパクトと重要度の高いCO2を利用した炭化水素の変換反応をターゲットとする。