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転写後制御機構の観点からみる造血異常と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 23H00430
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関大阪大学 (2025)
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 (2023-2024)

研究代表者

井上 大地  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (80735746)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2025年度)
配分額 *注記
46,670千円 (直接経費: 35,900千円、間接経費: 10,770千円)
2025年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2024年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2023年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
キーワード白血病 / 造血幹細胞 / 転写後制御 / RNAメチル化 / フェロトーシス / 細胞死 / セレノプロテイン / RNA輸送 / RNAスプライシング / 急性骨髄性白血病
研究開始時の研究の概要

造血幹細胞を異常たらしめる転写後レベルでの変化や歪みは解明されるべき重要な現象であるものの、十分な理解は得られておらず、特に骨髄という多分化・多細胞システムの中での制御機構は不明な点ばかりである。RNAスプライシング、RNAメチル化、RNA輸送、RNA 3'UTR構造を介したアミノ酸リコーディングなど、転写後から翻訳に至る特定の経路に急性骨髄性白血病(AML)細胞が強く依存していることをこれまでに見出してきたが、これらの特性について、新規テクノロジーを用いて生体および分子レベルで捉えることにより、AML治療の新たな可能性を拓くことを目指す。

研究実績の概要

白血病などのがんにおいて、造血幹細胞を異常たらしめる転写後レベルでの変化や歪みは解明されるべき重要な現象であるものの、特に骨髄という多分化・多細胞システムの中での制御機構は未解明な点ばかりである。RNAスプライシング、RNAメチル化、RNA輸送、RNA 3'UTR構造を介したアミノ酸リコーディングなど、転写後から翻訳に至る特定の経路に急性骨髄性白血病(AML)細胞が強く依存していることをこれまでに見出してきたが、これらの特性について、新規テクノロジーを用いて生体および分子レベルで捉えることにより、AML治療の新たな可能性を拓くことを目指す。RNAメチル化としてMETTL16、RNA輸送としてRAE1、アミノ酸リコーディングとしてセレノシステインtRNAに着眼した。これら3つについて造血細胞特異的な条件的ノックアウトマウスを作成し、それぞれが白血病細胞の生存において不可欠であることを生体レベルで確認した。さらに、正常造血幹細胞への影響も詳細に評価し、次年度に向けた基礎的データの集積を行なった。とくに、セレノプロテイン合成破綻モデルでは、細胞系列ごとの挙動の違いやフェロトーシス感受性について、全く新しい知見を得ることができ、論文投稿を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

マウスモデルの開発、正常造血、腫瘍性造血への評価、解析手法の整備、シーケンス解析のフロー確立など順調に推移している。1件は論文投稿中であり、次年度中の発表が期待される。

今後の研究の推進方策

(i) 白血病たらしめる転写後制御機構をRNAワイドに評価
(ii) 白血病細胞での抗酸化プロテインヒエラルキーの解析
(iii) 骨髄微小環境が造血幹細胞の転写後制御機構に果たす役割の解明
(iv) 転写後制御異常を利用した治療応用

について、当初の計画通り進めていく。

報告書

(2件)
  • 2023 審査結果の所見   実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Unraveling the Mechanisms of Aberrant Post-Transcriptional Regulation in Cancer: Implications for Therapeutic Strategies2023

    • 著者名/発表者名
      Daichi Inoue
    • 学会等名
      第82回日本癌学会学術総会The JCA-Mauvernay Awards Session
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-06-20  

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