研究課題/領域番号 |
23H00452
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
武林 亨 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30265780)
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研究分担者 |
寳澤 篤 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (00432302)
平山 明由 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 准教授 (00572405)
宮川 尚子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (20388169)
清水 厚志 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (30327655)
三浦 克之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
大桃 秀樹 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 特任准教授 (90453406)
小巻 翔平 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 講師 (90789629)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
46,670千円 (直接経費: 35,900千円、間接経費: 10,770千円)
2024年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2023年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | メタボロミクス疫学 / 非感染性疾患 / フレイル / コホート研究 / 代謝物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、開始後10年を経過した地域在住者コホート研究により、若年期から集積する心臓代謝リスクの併存状態(マルチモビディティ)からNCDsおよびフレイル・認知機能低下への移行を媒介する共通代謝経路・代謝バイオマーカーを疫学的に解明・検証した上で、その代謝経路と関連する変容可能な環境要因を明らかにして、中・高齢期の保健・介護予防一体的実施に最適な介入手法の基礎とすることを目的とする。また新型コロナウイルス感染によってその機能がリモデリングされる代謝経路にも焦点をあて、感染の後遺・遷延症状も考慮した地域保健現場での健康支援についても検討する。
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研究実績の概要 |
(1)TMCS-Wave4調査 鶴岡メタボロームコホート研究(TMCS)開始11年目となる第4次(Wave4)調査として、参加同意者のうち鶴岡市国保ドック健診受診時に2220名、職域健診受診時に339名の合計2559名を対象に、メタボローム解析による代謝機能評価、質問紙調査(cardiometabolicリスク要因、ライフスタイル要因、社会環境要因、等。)、加齢性機能低下調査(フレイル/サルコペニア機能評価、Geriatric Depression Scale)、COVID-19後遺・遷延症状調査を実施した。また、NCDs発症調査(循環器疾患のカルテ調査、がん登録、糖尿病・慢性腎臓病は受診時検査データ)、鶴岡市介護保険データによる要介護度の把握を実施した。
(2)10年追跡データによるマルチモビディティからNCDsへの移行の評価解析手法の検討 マルチモビディティとして、主要な心血管代謝リスク要因(Cardiometabolic risk factors、以下CMRFBI)である高血圧、脂質異常、高血糖・糖尿病、肥満の4要因を定義し、年齢とともにその保有割合がどのように変化するのかについて検討した。その結果、ベースライン調査の時点で、CMRFなしの割合は、40歳以下群50%、40歳代34%、50歳代16%、60歳代9%、70歳代7%であり、CMRFを2つ以上保有する割合は、40歳以下20%から年齢とともに増加し、50歳代では46%、60歳代では66%、70歳代では73%であった。この結果は、男女別に層化しても同様であった。現在、これらに関連するライフスタイル要因、社会環境要因の解析、トラジェクトリー解析手法を用いた解析、代謝物の関連解析を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第4次(Wave4)調査、10年追跡データによるマルチモビディティからNCDsへの移行の評価解析手法の検討、のいずれも、当初の計画に沿って進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
TMCS-wave4調査(2年目)および認知症予防調査フォローアップ調査(1年目)、評価解析手法の検討を計画に沿って推進する。
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