研究課題/領域番号 |
23H00453
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
亀井 智子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80238443)
|
研究分担者 |
橋田 浩一 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, チームリーダー (00357766)
中山 優季 公益財団法人東京都医学総合研究所, 社会健康医学研究センター, ユニットリーダー (00455396)
山本 由子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (00550766)
抱井 尚子 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (20348460)
小島 史嗣 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 医長 (40754304)
西村 直樹 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, センター病院, 呼吸器内科 医長 (60572203)
光永 悠彦 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (70742295)
金盛 琢也 浜松医科大学, 医学部, 講師 (80745068)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
48,490千円 (直接経費: 37,300千円、間接経費: 11,190千円)
2024年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2023年度: 31,200千円 (直接経費: 24,000千円、間接経費: 7,200千円)
|
キーワード | テレナーシング / 多言語 / eラーニング / 混合研究法 / 遠隔モニタリング / 慢性疾患 / 在宅ケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は遠隔モニタリングに基づくテレナーシング、およびテレナーシングを提供する看護師用のテレナーシング学修用eラーニングを多言語(日英中タイ語)対応で開発し、在日外国人在宅療養者支援、および看護師教育に実装する。研究目的は①多言語対応型テレナーシングシステムを開発し、3か月間の実装による疾患増悪、満足感などアウトカム評価とビッグデータ解析法の確立、②テレナーシング実装に必要なコンピテンシーを修得する多言語テレナーシング学修eラーニングの開発と評価を行うことである。研究方法は混合研究法を用い、在宅療養者のテレナーシング実装アウトカムと、看護師のeラーニング受講後の実装アウトカムを評価する。
|
研究実績の概要 |
1.多言語対応型遠隔ニタリングに基づくテレナーシングシステム開発 1)要件定義書作成:システム開発の方向性を討議し、要件定義書を作成した。 2)テレナーシングシステム開発:1)に基づき、日英中国語版遠隔モニタリングに基づくテレナーシングの在宅療養者側システムと看護モニターセンター側システムの開発を進めた。在宅療養者が使用する機器は、ウエアラブル時計、無線通信による体温計、体重計、動脈血酸素飽和度計測器、タブレット端末とした。タブレット上で在宅療養者が症状や心身状態を入力する画面、質問項目の絵柄回答選択肢、およびそれに応じたメッセージ、トリガーポイントを設定した。日英中国語による表示と各言語による音声誘導を搭載した。看護モニターセンター側は、データ表示、サマリー作成機能等を搭載した。日英中国語版の利用者用説明冊子を作成した。 3)テレナーシングプロトコル更新:在宅療養者へのテレナーシングの質を保証するため、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全・誤嚥性肺炎、肺がん、糖尿病、筋萎縮性側索硬化症他に対応する臨床推論に基づくテレナーシングプロトコルを刷新した。 2.テレナーシング学修用eラーニング運用:テレナース教育を継続した。 3.国際発信等:第5回West China International Nursing Conferenceで研究成果を講演した。また、豪州Success and Failure in Telehealth Conferenceに参加し、遠隔医療に関する情報収集、およびクイーンズランド大学の連携研究者と面談し、わが国の遠隔医療を解説する講義動画の作成依頼を受け、クイーンズランド大学大学院の講義科目に利用する講義動画を作成した。オールボー大学の連携研究者とケアイノベーションを紹介する講演会を企画・開催した。この他、日本医学会総会、国内看護系大学院講義等で研究成果を講演した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
多言語対応型テレナーシングシステムの構成は、利用者側のシステム、および看護管理者側システムで構成されているが、開発内容が複雑であるため、システム上の瑕疵が散見され、その改修に相当の時間を要した。
|
今後の研究の推進方策 |
1.多言語対応型テレナーシングの利用者調査 2024年度は日本語・英語・中国語母語話者の慢性疾患在宅療養者を対象としたテレナーシングの利用調査を行うため、早期に研究倫理審査委員会への研究計画書の提出を行う。現在計画書がほぼ完成したところであるため、必要書類の英語・中国語への翻訳を進めている。研究倫理審査委員会の承認後、リクルートを開始する。 2.テレナース育成のための「テレナーシングeラーニング」の翻訳 eラーニングコンテンツの英語版・中国語版の字幕を作成し、公開する。
|