研究課題
基盤研究(A)
加齢に伴う筋量および筋力の低下はサルコペニアと呼ばれ、健康寿命短縮の要因となっている。運動はサルコペニアに対する最も有効な手立てとされているが、運動によって骨格筋が強化されるメカニズムは多くの点が謎に包まれている。最近、我々は独自に発見した筋内の間葉系間質細胞(筋MSC)が、運動刺激を感知して骨格筋の適応を誘導することを見出した。即ち、筋MSCが運動刺激(input)と筋適応(outcome)をつなぐ「運動-間質連関」の存在が明らかとなった。本研究では、運動-間質連関による骨格筋強化メカニズムの全容を明らかにし、その成果を応用することで健康長寿の実現に貢献する。