研究課題
基盤研究(B)
円形精子細胞は減数分裂直後の雄性配偶子であり、精子を作ることができずに不妊に苦しむ男性であっても有する可能性があり、彼らの不妊治療の最後の頼みの綱となる。つまり、この円形精子細胞細胞を未受精卵へ注入することで、子供を得ることができるのである。しかしながら、その成功率はマウスを用いた場合で20%程度であり、成熟した精子を注入した場合と比較して3分の1程度と極めて低い。そのため、この技術の普及は妨げられている。本研究では、これまでに我々が見出したエピゲノムの異常を修正することで、円形精子細胞注入胚の低い産仔作出効率を改善することを試みる。