研究課題
基盤研究(B)
植物ホルモンの1つであるジャスモン酸が花弁の離脱を制御する上で重要な役割を果たす。ジャスモン酸が合成されると、MYC2-Mediator複合体による遺伝子発現を介して、花弁基部細胞で限定的に発現するNAC102遺伝子の転写を活性化する。すると、NAC102転写因子がオートファゴソーム膜の形成を制御するATG8a、プログラム細胞死を制御するBFN1、クロロフィル代謝を制御するNYE1遺伝子などを活性化する。本研究では、1) TPLリプレッサーによる花弁の維持制御機構、2) NAC転写因子による花弁の脱離制御機構、3) 花弁脱離制御因子による花弁基部細胞の動態制御機構を調べて、花弁維持から脱離への切り換えを制御する分子機構を解明する。