研究課題
基盤研究(B)
近年、皮膚上皮幹細胞が感染や損傷を記憶して次回の感染や損傷に対して速やかに応答できる「炎症記憶」という現象が報告され注目されている。しかし、消化器において、同様の炎症記憶が存在するのかどうか、また消化器の再生・修復や消化器がんでの炎症記憶の役割はこれまで検討されていない。そこで今回の研究の目的は、消化器での炎症記憶現象が存在するかどうか、また炎症記憶が存在する場合は、その役割と記憶のメカニズムを明らかにし、各臓器の炎症性疾患とがんにおいて新たな視点からの病態解明を行うことである。今回の研究成果は、消化器の炎症性疾患とがんの新規予防・診断・治療方法の開発につながることが期待される。