研究課題/領域番号 |
23H05029
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 犬山市立犬山北小学校 |
研究代表者 |
小澤 裕行 犬山市立犬山北小学校, 小学校教員
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
340千円 (直接経費: 340千円)
2023年度: 340千円 (直接経費: 340千円)
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キーワード | 小学校社会科 / 観光教育 / 地歴連携 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、小学校社会科教育で近年注目されている観光教育において、学習指導要領で重視されている社会的な見方・考え方を育成するために、地理的な要素と歴史的な要素を組み合わせた授業(地歴連携授業)が有効であるかどうかを検証することにある。本研究では、地理や歴史に関する事象を取り上げるだけでなく、地理的な見方・考え方と歴史的な見方・考え方を意識して連携させるという視点から、授業を開発し実践する。これにより、観光教育で育む資質・能力を育成するだけでなく、社会的な見方・考え方を効果的に育成することが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究の成果は、観光地である京都を取り上げた地歴連携授業のモデルを示したことである。開発した授業モデルを実践した結果、児童の振り返りに、地理的な見方・考え方や歴史的な見方・考え方を意識した記述が見られた。よって、開発した授業モデルは地理的な見方・考え方や歴史的な見方・考え方を育成する上で有効であった。 一方、地歴連携の視点だけでは観光教育において重要な視点である持続可能な観光について考えさせることが不十分であった。観光教育で育てたい資質を育成するためには、地歴連携の視点だけでなく、公民分野の視点を取り入れて授業行う必要があるという課題が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの観光教育では、観光地を産業や食習慣などの表面的な事象把握しているに過ぎず、観光地を地理的条件・歴史的条件の双方の視点で考察する地理的な見方・考え方や歴史的な見方・考え方の双方を取り入れた実践は見られない。本研究は、小学校の観光教育において、学習指導要領で重視されている社会的な見方・考え方を育成するために、地理的な要素と歴史的な要素を組み合わせた授業(地歴連携授業)が有効であることを示した。 観光教育において地歴連携授業を取り入れることにより、観光地への理解を深めるだけでなく、社会的な見方・考え方を効果的に育成することが期待できる。
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