近年の国語科教育の課題として、論理的に考え、表現する力を高めるための指導や、古典を学ぶことへの興味・関心を喚起する指導をどのように行うべきかということが議論されている。本科研の代表者は、これらの課題に向き合うべく、協同的探究学習やくずし字・古典籍などを用いた、教材開発、それらを活用した授業実践研究を勤務先の中学校や高等学校で行ってきた。本研究においてもこれまでの研究を継続し、新学習指導要領の施行が年次進行で始まっている高等学校を主な対象としつつ、中学校や小学校、さらには大学などとも連携しながら、古典籍現物や種々のデジタル資料も活用した新たな学びのあり方を提案したい。
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