研究課題/領域番号 |
23H05044
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
野網 学 大阪教育大学, 附属学校園, 小学校教諭
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2023年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 図画工作科 / 鑑賞学習 / 対話による鑑賞 / 小学校 / 感じ取る力 / 美術鑑賞 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの実践研究で得られた成果を発展させ、国語科以外の教科とも連携した教材開発を行うことで、さらに深く広がりをもった図画工作科鑑賞学習の実現を目的とする。具体的には、生活科、算数科、理科、社会科、音楽科、道徳科との連携をした題材開発を行う。その後、児童がワークシートに記述した文書やアンケートをテキストマイニングにおいて分析し、共通の抽出語を含むクラスターに分け、テーマを抽出することで、他教科と連携した図画工作科鑑賞学習の理論的仮説を構築する。
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研究成果の概要 |
昨年度の奨励研究において、記述の質の向上を目指して国語科と連携した教材を開発することで、作品に対する児童の理解が深まったことを確認した。しかしながら、国語科との連携により、美術作品の鑑賞から感じ取ったり考えたりしたことの記述の質は向上したものの、カリキュラム・マネジメントの観点から連携できた教科は国語科のみであったということが課題として残された。 そこで本研究では、これまでの実践研究で得られた成果を発展させ、国語科以外の教科とも連携した教材開発を行うことで、さらに深く広がりをもった鑑賞学習の実現を目的とする。具体的には、算数科、理科、社会科、音楽科、道徳科との連携をした題材開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本美術教育学会研究チームが 2015 年に実施した「鑑賞学習についての全国調査」によれば、約 45%の教師は教材不足と時間不足から学習指導要領における「鑑賞の能力」を十分に指導できていない。 今回の研究で開発した題材にくわえて、これまでの研究で開発した題材を精査し、作成した授業案を冊子にして大阪市をはじめとする全国の小学校教員や日本美術教育学会員、研究者に配布した。また、研究に基づいた発表や論文の投稿をする。これらにより、小学校教師の鑑賞学習への積極的な取り組みを支援できた。
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