研究課題/領域番号 |
23H05046
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
古本 温久 関西大学, 初等部, 専任教諭
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
420千円 (直接経費: 420千円)
2023年度: 420千円 (直接経費: 420千円)
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キーワード | 算数教育 / 共同編集 / 協働学習 / 対話 / ロイロノート / 算数レポート |
研究開始時の研究の概要 |
算数科における従来の協働学習は、一般的に黒板を用いて行われてきた。それには、限られた児童の意見しか反映できない、話し合う活動と記録する活動を同時に行わせたり、話し合い活動の後に記録させたりするため、理解や学習時間に負荷がかかるなどの課題がある。 そこで、小学校算数科の協働学習場面において、共同編集が可能なデジタルノートを活用した教授方略を開発し、その効果を検証する。共同編集が可能なデジタルノートを用いて、従来の授業ではできなかった全員参加の協働学習を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,小学校算数科において共同編集を取り入れた協働学習の効果を検証することである.児童に質問紙調査を実施した結果,「主体性」,「対話性」の2因子が抽出された.さらに,事前事後のそれぞれの因子得点ついてt検定を実施した結果,「対話性」の因子得点が有意に高まっていた.また,共同編集を取り入れた協働学習に対する自由記述を「見える化エンジン」で分析した結果,友だちの意見を聞けることに関して肯定的に捉えた内容が多く見られた.共同編集を取り入れた協働学習は,児童の対話を促進する効果があることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、小学校算数科において共同編集を取り入れた協働学習の効果を検証することであった。実践的に研究を行った児童の実態を、質問紙調査やテキストマインニングの手法を用いて分析した結果、共同編集を取り入れた協働学習は,児童の対話を促進する効果があることが示唆された。共同編集を取り入れた協働学習が,今後の算数教育における有効なタブレット活用法になりうる点において、社会的意義を満たしていると言える。
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