研究課題/領域番号 |
23H05049
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 仙台市立上杉山中学校 |
研究代表者 |
若生 深雪 仙台市立上杉山中学校, 仙台市立中学校英語教員
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
460千円 (直接経費: 460千円)
2023年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
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キーワード | 中学校 / グローカル・シチズンシップ / 公民 / 現代的な課題 / SDGs / 異文化間交流 / 自己肯定感 / 民主的文化への能力の参照枠:RFCDC / グローカル・シティズンシップ / 中学生 / 民主的な文化への能力参照枠(RFCDC) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中学校の教育課程に、グローカル・シチズンシップの概念を取り入れ、中学生に地球市民としての自覚を持たせ、地域社会と世界の両視点からものごとを考えて積極的に社会に参画する素地を養うことを目指す。そのため、欧州評議会が市民性育成の指針として発表した「民主的な文化への能力参照枠(RFCDC)」に着目しながら、各教科の特性を生かし実社会と結びつく実践的な授業を展開する。研究の成果は、持続可能な社会の創り手を育成する、日本型グローカル・シチズンシップ教育の授業を提案することである。
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研究成果の概要 |
本研究は、中学校の教育課程にグローカル・シチズンシップの概念を取り入れ、中学生に地球市民としての自覚と、地域社会において積極的に社会に参画する素地を養うことを目的としていた。そのため、英語の授業では、海外の若者との交流を実施し、公民の授業では、現代的なローカルな課題について討論する場を設けた。生徒への質問紙や振り返りを分析した結果、授業の有効性が示された。目指す資質・能力を実生活と教科連携で相互に結び付ける手法を用いた授業は、中学生の学習意欲を高め、認知的・社会的能力の向上に寄与することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の若者は、自己肯定感、社会への関与意識が低いとのデータが多数存在する。学校教育においては、不確実な将来に対応しながら逞しく生きる力を育むため、授業改善をはじめとする教育改革が実施されている。本研究は、その課題に真っ向から取り組んだものである。具体的には、若者に主権者教育、市民教育、国際教育の充実を図るために、教科連携モデル授業を提示した。この教育手法には、欧州の義務教育の指針とされている「相互文化的な民主的文化のための参照枠:RFCDC」を授業の目指す到達点とし、その成果を測る評価表として援用し、教育効果を確認したことは学術的な意義が大きい。
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