研究課題/領域番号 |
23H05056
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 安芸太田町立加計中学校 |
研究代表者 |
水川 航生 安芸太田町立加計中学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
420千円 (直接経費: 420千円)
2023年度: 420千円 (直接経費: 420千円)
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キーワード | 多読(Extensive Reading) / スピーキング能力 / 音読トレーニング / シャドーイング / インプット仮説 / 流暢性(Fluency) / 統語的複雑性 / 語彙の多様性 / 多読 / スピーキング力 / 音読、シャドーイング、音声解釈音読 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ICTとAI技術を活用した「多読」「音声解釈音読法(オーラル・インタープリテーション)」「コンテンツ・シャドーイング」等の音読の複合的実践により、全ての学習者のスピーキング能力を有意に向上させるカリキュラムを提案することを主たる目的とする。 主として、 1.「多読」「音声解釈音読法(オーラル・インタープリテーション)」「コンテンツ・シャドーイング」等の複合的実践による「発話総語量」「正確性」「複雑性」の向上の検証 2.ICTとAI技術を用いたコンテンツ・シャドーイングの実践による「流暢性」の変容の検証 を軸に研究を推進し、「話す力[やり取り]」の育成につながる事例を提案する。
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研究成果の概要 |
これまでの研究で、表現音読など発展的音読の実践によって、スピーキングの流暢性や複雑性、即応性、正確性の向上が示された。一方で、アウトプット中心の授業では、十分なインプット量の確保が課題であった。本研究では、アウトプット中心でありながら、理解可能なインプット量を増やすために多読を組み合わせた活動を行い、複雑性、正確性、流暢性に焦点を当てた実験を実施した。その結果、スピーキングの流暢性や複雑性、語彙の多様性が向上したことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、音読やシャドーイングを通じて韻律を高め、スピーチやプレゼンテーションなどの表現音読を行うことで、スピーキングの発話量と流暢性、リスニング力を向上させられることが確認された。また、多読がスピーキングに与える影響を比較分析した結果、多読のみではスピーキング力の向上に結びつかないことが示唆された。一方、インプットの増加が情意面や自己調整に肯定的な効果を与えることも示された。アウトプットと多読を連動させた研究事例は少なく、本研究の結果は学術的意義を有する。
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